docomo、au、ソフトバンクの3大キャリアのユーザーに多く見られますが、
「2年経つしスマホ買い換えないと!」
という強迫観念に駆られている人がいます。
実際に私も昔はそんな感じでしたのでその辺について記事にしてみました。
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携帯電話を2年で買い換える義務感はどこから?
私は昔、docomoで携帯電話を契約していました。
ガラケー時代はそれほどでもなかったのですが、スマホへの以降が本格化したあたりから2年での買い替えがデフォルト化していったように思います。
その理由は2つあります。
キャリアの2年縛り、強力な端末割引の存在
キャリア3社が足並みをそろえて契約形態を変えてきたのが理由の一つと言えるでしょう。
昔は長期利用者に対し割引を設定していたのですが、ある時新規契約者にも同率の割引を適用してきました。
それが1年以上の継続を条件とする割引(docomoであれば新いちねん割引)です。
それに加え、2年を1サイクルとする契約を条件に端末代の値引きを行う悪名高き2年縛りの呪いをかけてきたわけです。
そうするとユーザー側は、
という心理になり、いつの間にか2年でのスマホ買い換えが義務感になってしまうわけですね。
これはずる賢いですが非常にうまいやり方です。
一見、ユーザーも割引を享受しながら新発売の端末にモデルチェンジできますし、販売店側も端末の回転率が上がるのでWIN-WINに見えます。
キャリアの携帯電話代が一律だったため、電話代の高さを意識させずに割引を餌に売上を確保でき、少なくとも2年間は囲い込みに成功していました。
このキャリアと販売店がタッグを組んだ戦略が、2年買い換えを主流にした一因なのは間違いないでしょう。
2年ほどで大幅に劣化するスマホ黎明期の端末事情
キャリアが上記の戦略を開始した頃は、スマートフォンが普及してからそれほど間もない頃で、端末の進化が著しい時代でもありました。
端末を買い換えると、それまで重かったアプリの動作が劇的に軽くなったりします。
カタログスペックも2年も経てばだいぶ変わる時代でした。
同時に、利用が長くなるとバッテリーが劣化して電池の保ちも著しく悪くなります。
朝満タンだった電池残量も夜まで保たないということもしばしばありました。
このように、旧端末の不便さを解消したいという願望と、実際に買い換えたあとの充足感をそれなりにいいタイミングで満たすことができていた2年スパンは重宝されていました。
という感覚になるのも当時の状況を考えると妥当とも言えます。
これらの理由で、「スマホは2年くらいで買い換えるもの」と考えている人が今でも多いのではないでしょうか。
実は今のスマホは2年を超えても意外といける
2年スパンの買い換えは、従前はそれなりに理に適っていました。
しかし、現在のスマホ端末においては必ずしもそうではありません。
その理由について書き記していきます。
スマホのスペックの進化が遅くなった。
スマートフォン黎明期からしばらくの間は、少し待てばスペックが劇的に向上し、まるで別物の端末のように使い勝手が変わっていました。
しかし現在ではそれほどのスペック向上もなく、値段相応のスペック差に落ち着いてきていると言えます。
性能自体は向上していますが、普段遣いでの体感が劇的に変わるというよりはハイスペックを求めるエンドユーザー向けのスペック向上と考えていいでしょう。
あとは新機能追加でのマイナーチェンジなどが多いです。
じゃあそれに何万も出すかと言うと違いますよね。
性能だけで言うなら買い換えの適正期間として2年は少し短いかな、というのが率直な感想です。
欲しくなる気持ちはわかるけどな。
大容量電池搭載スマホが増え、電池の保ちが良くなった。
スペックが高止まりしている中、燃費に関しては昔に比べだいぶ良くなっています。
私はそれほどヘビーユーザではないので参考になるかどうかわかりませんが、メイン端末であるZenfone Zoomは購入して2年半を超えますが、1日充電しなくても充電は切れません。
朝満タンで出ていって、帰宅して寝る前の電池残量はだいたい50~60%残っています。
あと1年半くらい保たせたいと思っていますがどうでしょうか…。
昨年の夏に買ったサブスマホのg07に至っては、1年数ヶ月程度ではビクともしません。
こちらは寝る前の残量は85%くらいですので、2,3日充電するのを忘れても平気なくらいです。
↓現行モデルの「g08」
そして最近では電池容量の大きいスマホも出てきていますので、電池の保ちに関して言えば、比較的新しめのモデルで電池容量の大きいものを買えば電池が減りすぎて不便ということはかなり少なくなります。
↓4,100mAhの大容量電池搭載
モバイルバッテリー1個あれば解決しちゃうんだよな
もし限界までスマホを使い倒したいとお考えであれば後期からモバイルバッテリーは必要です。
災害に備えるという意味でも1個持っておいて損はないですしね。
スマホを大事に使うために必要なホールドリング
スペックと電池に心配がなくなったら、残る懸念は故障や破損です。
ソフト面での故障についてはユーザー側ではどうしようもありませんが、ハード面の破損に関してはリング一つでほぼ解決が可能です。
スペックの向上に伴って、スマホの画面は以前に比べて大型化してきています。
以前は4.2インチ画面くらいが主流でしたが、現在はほぼ5インチ以上、だいたい5.5~6インチが主流になってきています。
画面が大きくなると、スマホを片手のみでホールドするのはしんどくなってきています。
画面ヒビだらけのiPhoneを使っている女性を見たことはありませんか?
女性は男性に比べ手が小さいのでなおさら大変だと思います。
しかしこれ一つでうっかりスマホを落とす危険性が激減します。
指が引っかかっているわけですから当たり前といえば当たり前なんですが。
これは破損を防ぐ他にもう一つ役に立つことがあります。
布団の中でスマホをいじりながら寝落ちしてしまった際、顔面にスマホが落ちてくるのも防止できます。
もうスマホ顔面キャッチとはオサラバですよ!
ニンテンドー3DSにもつけてます。
割引を受けられずに損したくなければ、最初から買い換え優遇のないMVNOに乗り換えてしまうのがいい。
キャリアで契約をしている以上、スマホの買い換えをしなければ割引の優遇が受けられず損をしてしまいます。
しかしその割引原資が高額な通信費から捻出されている以上、最初から通信費の安いMVNO(格安SIM)に乗り換えてしまえば損をすることもありません。
というのも、MVNOは機種を買い換えてもキャリアほどの優遇が存在しない分、キャリアの割引適用後の金額よりも通信費が安く抑えられているからです。
利用状況にもよりますが、MVNOに乗り換えることで月々の携帯電話代は1/3以下に抑えることも充分に可能です。
スマホ端末をタダ同然で手に入れることはできなくなりますが、その割引分以上に通信費を下げられるので問題もありません。
スマホを大事に使った分だけ節約になるという至極真っ当な契約形態になるだけの話なのです。
そのスマホも、分不相応なハイスペックさえ求めなければ2万円程度からそれなりのスマホを購入することが可能です。
キャリアの場合(端末代割引を100%として)
月7,000円×24ヶ月=168,000円(2年総額)
MVNOの場合(通信費2,000円、端末30,000円として)
月2,000円×24ヶ月+端末代30,000円=78,000円(2年総額)
上記はざっくりとした参考に過ぎませんが、よほどの事情がない限りMVNOに乗り換えたほうが安く上がります。
もちろん、毎年最新のiPhoneに買い換えるなどしていれば総額は青天井に上がっていきますがそれはキャリアでも同じことです。
そして同じ機種を大事に長く使い続ける限り端末代は上乗せされませんので、月あたりの支払額はさらに下げることが可能です。
どれくらい安くなるのかは個々人によって違いますが、MVNOに乗り換えるのを選択肢に入れておくことは悪くないと思います。
ちなみに利用状況別にどういう携帯電話の運用をしたらいいのかという記事を書いていますのでよろしければ参考にどうぞ。

2年買い換えは義務じゃないから大事に使おうのまとめ
- 2年買い換えの幻想を作り出したのはキャリアと販売店の戦略。
- 昔はスマホの耐用年数が短かったためユーザー側にもメリットがあった。
- 現在はスマホの寿命は伸びている。
- そのため2年で買い換える意義もなくなってきている。
- スマホを長く使うほうが経済的に有利。
- 落として壊すのを防ぐにはホールドリングが有効。
- 買い換えの割引を逃すのが損だと思うならいっそそのシステムから逃げてしまえばいい。
昔は2年でスマホを買い換える、または2年で別のキャリアに乗り換えるというのが最もお得でした。
しかし現在は2年ごとにスマホを買い換えるよりも、最初から通信費の安い会社で契約し、お手頃な価格の端末を大事に長く使うというのが大抵の人にとって最もお得になります。
もしあなたが義務感でスマホ端末を買い換えているのであれば、いくら割引を受けられたとしてもその利益は見せかけに過ぎないということを忘れないで下さい。
大元の支払い金額を抑制することこそが最大の利益ですよ!
以上です!


