ルンバなどのロボット掃除機は、タイマー機能で仕事に行っている間に勝手に家を掃除してくれるので非常に便利です。
しかし運用が長くなってくると、帰ってみたらルンバがベースに戻れずに道半ばで止まっているときがあります。
今回はそんなときにどうすればいいかというお話です。
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ルンバが力尽きる原因は?
基本的にルンバは通常、掃除を終えると勝手にベースに帰還して勝手に充電してくれます。
にもかかわらず帰還できずに力尽きるのにはいくつか理由があります。
考えられるのは、
- 吸い込めないゴミを噛んでしまいその場から動けなくなってしまう。
- 狭いところから袋小路に入ってしまい、出られずにバッテリー切れ。
- ベース側の故障によりルンバがベースを認識できずバッテリー切れ。
- バッテリーの寿命で掃除を終える前にバッテリー切れ。
と言ったところでしょうか。
一番上の「ゴミを噛んで動けなくなる」に関しては、ルンバをひっくり返してみればすぐにわかりますので、確認してゴミを手で引っ張り出せば解決します。
その他の原因については、メーカー保証期間の1年間はメーカーに連絡をすれば郵送でのやり取りで無償修理が可能です。
それを過ぎてしまった場合はどうしたらいいのかについてそれぞれ触れていきますよ。
ちなみにルンバに限っては、家電量販店の延長保証はまるで役に立たないものと思っていたほうが賢明です。
私は大手量販店B社の延長保証に加入していましたが、
- 郵送での受付を行っていない(持ち込みのみ)。
- メーカーよりも格段に対応が遅い(2週間音沙汰なしとかがザラにある)。
- ほぼ全ての故障が有償、しかも高い。
という何のメリットもないものでした。
そしてもちろん加入時には何の説明もありませんので、いざ修理に出してからそれを知ることになります。
これはB社のものなので他社の延長保証はどうかわかりませんが、少なくともルンバに関しては延長保証に入っていなくてもそれほど困ることはないでしょう。
同じB社でも洗濯乾燥機の延長保証はフル活用しています。
出にくいところでルンバが力尽きるときは
これは力尽きている場所を見ればすぐにわかると思います。
明らかに入りにくそうなところで力尽きていれば、出ようと頑張っている間にバッテリー切れをおこしてベースへの帰還が叶わなかったというケースです。
この場合、そんなに頻繁に発生しなければ特に問題はありません。
「しょうがねえなぁ…。」という気持ちで手でベースに戻してあげましょう。
しかし、頻繁に起こるようであれば対策を考えなければいけません。対策は2つ。
- 出やすくなるように家具などの配置を変える。
- そもそも入れないように何かを置いておく。
力尽きる場所が椅子やテーブルの足が原因であれば、家を出るときに椅子の位置をずらして出入口を広げておくことで解決します。
しかし動かしにくい大型家具などが原因であればそうそう動かすわけにもいきません。
そういう場合は思い切ってルンバが入れないようにそこを塞いでしまうことくらいしか解決策はありません。
その中の部分は掃除できなくなるのがデメリットではありますが、頻繁に中で死なれるよりはマシと割り切るしかないでしょう。
我が家では動かせない家具によってできる袋小路はルンバが噛みにくい鞄などを置いて侵入できないようにしています。
せっかくのロボット掃除機ですが家具を動かすのはしんどいので、我が家ではルンバが囚われてしまうエリアの近くにはハンディモップを置いておいて自分で掃除しています。
詰替え用もあります。
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ベースが故障してしまった場合は?
ルンバ本体側ではなくベース側の故障で掃除ができない場合もたまにあります。
この場合、ベースの近くで「DOCK」ボタンを押してベースに帰還させようとしても一向に帰れなかったり、ルンバを自分でベースに戻してあげても充電が始まらないなどの複数の問題が出ることが多いです。
この原因は、
- ルンバとの接触部分にトラブルがあり充電されない。
- ベース自体が故障している。
などがあり、前者の場合はベースへの帰還は問題なく行われますが後者だとベースに戻れず充電もできません。
ベースとルンバ、それぞれの接触部分を乾いた布などで拭いてみて下さい。
これで直ればこの問題は解決です。
拭いてみても駄目な場合はベースの故障が疑われます。
我が家ではメーカー保証期間内にこの故障が発覚しました。
1年以内だったので無償で交換できましたが、保証期間を過ぎてしまうと有償修理に出すしかありません。
Amazonなどで販売されてはいますが、純正品は1万円ほどするのでメーカー修理のほうが安く上がる可能性が高いです。
延長保証で修理に出してもメーカーに丸投げして有償修理となるのでこちらも延長保証の意味はありません(B社の場合)。
どうせ有償なら直でやったほうがいいです。
本体も正常、ベースも機能しているならバッテリー劣化が濃厚。
本体にゴミの詰まりなどもなく、ベースも正常に機能している場合はバッテリー劣化の可能性が大きいです。
在宅中にルンバの「CLEAN」ボタンを押してルンバを走らせてみて下さい。
おそらく掃除の途中でルンバが止まり、
というメッセージが聞こえてくるはずです。
こうなるとバッテリーを交換しなくてはいけません。
要はバッテリーの最大充電量が掃除を完了するのに必要な電気量に足りていないために、掃除の途中でバッテリー切れを起こしてしまうわけですね。
これは故障でもなんでもなく、ある程度使用を続けるといずれやってくる消耗品の交換時期ということになります。
この場合はユーザー側でバッテリーを購入して交換する必要があります。
掃除機のバッテリーの交換というとかなりの大仕事のように聞こえますが、ルンバのバッテリー交換は国産の掃除機と比べれば非常に簡単です、
それこそスマホのバッテリー交換と同じようなものなので恐れる必要はありません。
次項でバッテリーの交換手順を簡単に解説していきます。
ルンバのバッテリー交換手順。
まずはルンバの型番を確認。
お持ちのルンバの型番を覚えていれば特に問題はありませんが、中にはお忘れの方も多いかと思います。
その場合はとりあえずルンバを裏返してみてください。
割とわかりやすく3桁の数字が記載されているのでそれが型番です。
3桁の数字ではないシリーズの場合も多分裏側には書いてあると思いますが、不安な場合は説明書や保証書でご確認ください。
型番に合ったバッテリーを購入。
バッテリーはAmazonなどの通販で売られています。
メーカーに電話して取り寄せるよりも早く届いて価格も少し抑えられています。
購入する時の注意点としては、正規品だけでなく他メーカーが製造している非正規の代替品も売られていることでしょうか。
私は安い代替品を購入して今のところ問題なく動いてはいますが、商品によってはあまり質が安定しないことが多いようなので純正品の方がおすすめです。
どうしても安く済ませたい場合は代替品という選択肢になりますが、商品によって出来が違いますのでレビューなどを読んで問題のなさそうな商品を探す必要があります。
非正規の互換品だと価格は3,000円程度から、純正品は8,000円くらいしますのでここは悩みどころかと思います。
互換品でも純正より電池容量が多いタイプなどもありますのでご自身の状況や用途によって選んでみるのもいいかもしれません。
ルンバを裏返してバッテリー交換。
ルンバのバッテリー交換は割と簡単です。
ドライバー1本でバッテリーにアクセスできますし、複雑な解体も必要ありません。
ルンバ880を例に説明していきますね。
他のシリーズだと微妙に異なるかもしれませんが難易度に大差はないはずです。
まずはルンバを裏返します。
ブラシの隣にある蓋の中にバッテリーがあります。
これは2本のネジで止められているのでこれを外せばすぐに交換が可能です。
入れる方向は間違えないようにご注意ください。
まあそんなに難しいものでもありませんので心配ないかとは思いますが。
入れ替えたら外した蓋をドライバーで取り付ければ完了です。
ちなみにブラシやエアロフォースエクストラクター(棒状のエアロブラシ)、前輪モジュールなども通販で普通に売っているので自力での交換が可能です。
特にエアロブラシは使い続けると床との摩擦でツルツルになってしまうので吸引力に疑問を感じたら取替をおすすめします。
こちらは電源と無関係なので互換品でも問題はありませんが、中には「音がうるさくなる」などの症状の出る商品も存在するのでレビューを参考にして選ぶといいでしょう。
前輪モジュール(タイヤ)は互換品があまり出回っておらず、価格もそれほど高くないので純正品がいいかと思います。
ブラシとフィルターは本体を買ったときにスペアが付いていますので、それを使い切ったら購入する感じで問題ないかと思います。
このように、ルンバの不調はベースの故障を覗いて自分で部品交換して解決できることが多いです。
追加で延長保証に加入してもお金だけかかったりポイントが目減りするだけで大したメリットはありませんので、賢く立ち回って長く付き合っていけるといいですね。
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ルンバがベースに戻らないときの解決方法まとめ。
- ゴミを噛んで動けなくなったら自分で引っ張り出して解決。
- 袋小路から抜けられず力尽きることが頻発したら家具配置を見直して解決。
- ベースの故障は保証期間内ならメーカー無償交換、それ以降はメーカー有償修理。
- 量販店の延長保証は特にメリットなし。
- ベースも売ってはいるがお値段1万円とそこそこ高額。
- バッテリー寿命の場合はバッテリー交換で解決。
- おすすめは純正品だが互換品には安くて大容量タイプも存在。
- 粗悪なものもあるので互換品を買う場合はレビューなどをチェック。
- エアロブラシなどの消耗品も通販で大体手に入るので交換時期には通販をチェック。
- バッテリー交換はドライバー1本で簡単に可能。
- 修理で待たされるよりもサッと買ってサッと取り替えるのがおすすめ。
こんな感じです。
とかく家電は壊れると持ち込み修理に走りがちですが、ルンバは自分でパーツを買って解決できることが非常に多いです。
特に量販店の延長保証は、国産白物家電などでは重宝しますがルンバに関してはほぼ無力です。
それならばパーツを自分で調達してパパっと直してしまったほうが安上がりで素早く解決してしまおうよ、というお話でした。
以上です!