生活雑記

マイホーム購入を考えているなら読んでおいて損はない漫画「正直不動産」。これを読んで賢く立ち回ろう!の話。

小室さん01

私はいい歳をしたおっさんですが、最近になってマイホームの購入を考えています。
多くの人にとって一生に一度の買い物なのですが、普通の人は不動産に対しての知識を何も得ないままマイホームを購入してしまっている気がします。

特に不動産業界は業者と顧客の間での情報格差が大きく、よくわからないまま損をさせられてしまうこともよくあります。
私は騙されることと損することが何よりも嫌いなので妻に引かれるくらい色々調べているんですが、そんな中で見つけたのがタイトルにある「正直不動産」という漫画です。

マイホーム探し中の私にとってなかなか読みごたえのある漫画でしたので今回はそれについての記事でございますよ。

「正直不動産」について。

とりあえずこの漫画についてサラッと説明します。

「正直不動産」は大谷アキラさん作、夏原武さん原案、水野光博さん脚本の、ビッグコミック連載の漫画です。

主人公は不動産屋に勤める営業マンの永瀬財地(35歳)。
もともとはかなり強引な手法で売上をゴリゴリ上げるなかなかあくどい不動産トップ営業だったのですが、土地に祀られている祠を壊した祟りで嘘がつけなくなってしまいます。

三本松
三本松
まあファンタジーと言えばファンタジーですね。

このため、不動産業者側からしたら言わなくていいことをペラペラ喋ってしまったり、都合の悪いことを適当にごまかしたりという営業手法が全く使えなくなってしまいます。
もちろん成績はガタ落ちしますが、嘘がつけない営業マンとして四苦八苦しながら不動産を売り続けるというストーリーです。

三本松
三本松
ざっくりですよ?ざっくり。

 

一般消費者が深く知らない不動産用語をテーマにして進行する。

この漫画は基本的には2話完結のショートストーリーで構成されていて、各ストーリーごとに不動産用語の1つに焦点を当てて展開していきます。
「フラット35」「タワーマンション」などの聞いたことのあるワードから「トリプル両手」「三為業者」など聞き慣れない用語まで多岐にわたりますが、どのテーマでも知っておいて損はない(というか知らないと損をする可能性を含む)話になっています。

大体のパターンだと、

  1. 何も知らない顧客が騙されかける。
  2. 嘘のつけない永瀬が暴露。
  3. それを聞いていた部長に永瀬が怒られる。
  4. 喋った手前永瀬が奔走して解決をはかる。
  5. 解決、妥協、または誰かが泥をかぶって終話。

といった流れです。

三本松
三本松
大体スッキリ解決しきらないところがやけにリアルです。
毒猫
毒猫
まあ永瀬はヒーローじゃなくてただの営業だしねえ。

「正直不動産」から得られること。

「家選びには主体性を持つ」というあるべき顧客のスタンス。

「正直不動産」を読んでいると、不動産営業マンの本音や一般的なスタンスが結構見えてきます。
というか永瀬が営業マンの意図やなんかを余すところなく吐き出します。
ですので自分が家を借りたり買ったりする際に、目の前でニコニコしている営業マンが必ずしも顧客のことを第一優先として行動しているわけでもないことも見えてきます。

それと同時に我々顧客側は「不動産屋の営業マンに任せっきりで家を選ぶことの危険性」を突きつけられることになります。
極端な話、不動産営業は売買が成立してしまえばその後の生活のことは関係ないわけですから、そもそも我々と向いている方向が違うんです。

私は別に「不動産屋の営業はクズだ!全員死ね!」とかが言いたいわけではありません。
大事なのは、自分の買い物を他人任せにしてはいけないということです。

家を選ぶときは大抵の人が、「エリア」「広さ」「予算」あたりは必ず考えていると思います。
しかし、住み始めた後に気になってくるかもしれない部分に関しては細かくはっきりと不動産屋さんに伝えることはしていないんじゃないでしょうか。
営業マンは顧客の人となりや思惑などは知る由もありませんので、伝えない部分に関しては「特に気にしない」と判断されてしまうのも無理はありません。
そして不動産屋は仲介手数料で利益を上げる性質上、お客さん側で触れないことをわざわざ突っついて契約までの時間が長引いては商売になりません。

三本松
三本松
「この辺で何かいい家ありませんかね?」なんてざっくり聞いたってまともな答えが返ってくるわけないんですよね。

「正直不動産」を読むと、不動産選びをする際の「顧客があるべきスタンス」というのもぼんやりと見えてきます
例えばこの漫画の中で泣きを見る顧客の多くは自分の理想を他人に依存しています。

毒猫
毒猫
そこそこちゃんとしてるのに嵌め込まれそうになるパターンもあるにはあるけどな!

聞くべきところは聞く、譲りたくない条件はきっちり伝える、自分にとってのデメリットが何かを把握してそれを突っ込んで聞く、など自分の住まい選びに主体性を持って取り組む必要があることを「正直不動産」は教えてくれているんだと勝手に思っています。

三本松
三本松
これに関しては永瀬がお客さんに説教するシーンとかもあります。
毒猫
毒猫
客に説教する不動産営業とか聞いたことないぞ…。
三本松
三本松
そこはほら、嘘つけないし隠せないから…。

不動産取引について学ぶ入り口になる。

「正直不動産」を読むと、普段聞き慣れない不動産業界の用語についてそこそこわかりやすく説明する描写が多々出てきます。
もちろん現段階で10巻しか出ていない漫画でそれらの全てを網羅することは不可能ですが、この漫画によって不動産取引について学ぶいいきっかけになるのではと考えます。

とは言っても一生に何度もない不動産取引のためにガリガリ勉強する必要があるというわけではありません。
ただ、この漫画に登場する顧客と自分の状況を重ね合わせることで、自分はマイホームを買う(借りる)際にどういった点に気をつけたらいいのかやどんな住まいを求めているのかなどを考えて具体化するためのヒントが見つかるのではないでしょうか。

幸いにも今どきは、気になることは検索すればだいたい出てきます。
「正直不動産」を読むことで、不動産について何をどう調べればいいのかが何となく見えて来るでしょう。
そして色々調べる癖をつけて情報の仕入先を増やすことにより、目の前の不動産営業マンに情報を依存する危険も回避できるようになるわけですね。

毒猫
毒猫
まあ「〇〇 メリット デメリット」で検索すればいいだけの話なんだけどね。
三本松
三本松
でも検索できない人って意外と多いから。

不動産業者の考え方や行動指針が見える。

「正直不動産」を読むことで得られることの中でやはり大きいのはこれだと思います。

不動産(特に売買)に関しては、日用品のように細かい利益を積み上げる商売ではありません。
ですので必然的に、

  • 数少ない取引を確実に成立させたい。
  • 1度の取引における利益を最大化させたい。

というインセンティブが営業担当に発生することになります。
あなたの目の前でニコニコしている不動産営業マンもおそらくこの思考のもとに行動するであろうことがわかります。

その思考が顧客の要望と一致すれば何も問題はないのですが、必ずしもそうならないのが現実です。
そして不動産業者と一般消費者の間には歴然とした情報格差がありますので、顧客に伝えると購買意欲をそいでしまうようなマイナス面は触れないまま話を進めることが常態化してしまうわけですね。

もちろん不動産取引においては法令などで告知を義務づけられているものもありますので、よほど悪どい業者でなければ全て隠して契約をさせてしまうということはありません。
しかし顧客が気にしそうなことであっても告知義務のないことに関してはわざわざ教えてくれたりはしませんし、顧客側から聞いてもふわっとした答えで流してしまう業者は今でも確実に存在します。

これは決していいことではありませんが、あまりにこの風潮が蔓延しすぎて不動産業者はそれを悪いことだとすら思っておらず、悪気もなしに実行しているというのが実態でしょう。

ちなみに私がブラック不動産会社で働いていたときには、当時の社長から、

社長
社長
希望から離れていようが押し込むのが不動産屋の仕事だから!

とはっきり言われました。マジクズ。

ブラック企業02
昔勤めていたブラック不動産屋の話。零細企業がブラックかどうかは社長の性格で決まる。昔勤めていたブラック不動産屋に関しての思い出話です。その会社は数年後に倒産していましたが、今考えるとそりゃそうさとしか思いません。...

今どきの不動産屋さんは流石にここまでではないでしょうが、ある程度そういった下地の上に業界が成り立っていることがこの漫画を読むとよくわかります。
それを糾弾して正していくことは一消費者の行動として割に合うものではないので勧めるつもりはありませんが、不動産業者がそういうスタンスで動いていることを踏まえた上で賢く立ち回ることが大事なんじゃないかと考えています。
間違っても浮かれて営業マンの言いなりになることだけは避けましょうね。

三本松
三本松
喧嘩しても誰も得しません。いなして賢く動きましょう。
毒猫
毒猫
そして偉いさん(行政?)の天罰を待つと。

「正直不動産」を読んでおくといいよ、のまとめ。

  • 「正直不動産」は基本的にはリアルなビジネス漫画(嘘をつけない件だけファンタジー)。
  • 癖の強いキャラも魅力的。
  • ボサッとしている顧客が大抵損をする。
  • 大事な買い物を人任せにしてはいけないことを教えてくれる漫画。
  • 不動産屋の本音をかなりリアルに描いている。
  • 騙されたくなかったら不動産屋に主導権を握られてはいけないよ、というお話。
  • これをきっかけに少し勉強するのもアリ。

こんな感じです。

ちなみにこの漫画における私の推しキャラは小室さんです。
彼はしっかりインフルエンサーや三為業者に絡め取られて割高の投資物件を掴まされたのにも関わらず一切の悲壮感がなく、別の回にもしれっと登場して話に絡んでくるある意味チートキャラです。

小室さん01
三本松
三本松
騙されたのにノーダメージなので今のところ彼もファンタジー枠かもしれません。

住宅を買おうと考えている人はもちろん、そうでなくてもいろいろと後学のためになるいい漫画ですので一度は読んでおいて損はない漫画だと思います。
願わくは将来、「不動産屋ってこんな時代もあったんだね~」と懐かしむための漫画になってくれたらいいですね。

以上です!

 

ABOUT ME
三本松
北海道根室市出身、東京都内在住の中年妻子持ちサラリーマンです。 せっかく大学まで出たのに若いうちの時間を浪費してしまいましたが、自分で納得の行く人生を取り戻すべく現在も奮闘中です。 主に過去の失敗から学んだことを記事にして発信しています。