先日、家のホットカーペットが壊れていることが発覚したのでパネルヒーターなるものを買ってみました。
安全性や使用感などをまとめてみましたので今シーズン買い替えなどを検討されている方は参考にしてみでください。
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ホットカーペットは子持ちには向かないのか?
我が家では昨シーズン、ホットカーペットを買って利用していました。
床全体が暖かくなり、火災の危険などもほとんどないため重宝していたのですが、いかんせん故障が多かったんです。
購入した昨シーズンは、初期不良による交換1回、使用途中の故障も1回あり、若干のストレスを溜めながら騙し騙し使っていた状態です。
ちなみに我が家で使っていたホットカーペットはこちらです。
そして今シーズン、ついに出番が来たとスイッチを入れても一向に温まりません。
スイッチを入れた瞬間に自動スイッチオフ機能が作動した状態です。
スイッチを入れ直してもボタンを押してみても反応なし。
誰が見ても故障とわかる状態で冬をスタートすることになったわけです。
考えてみれば、昨シーズンが終わったときに収納する場所がなく半年間普通のカーペットとしてその上で普通に生活をしていたわけです。
子供はお漏らしもしますし、飲んでいるお茶も平気でこぼします。
よく考えれば壊れないほうがおかしいですよね。
そして昨シーズンだけでも2回業者を呼んでいるので、我が家ではもうホットカーペットのために修理屋さんと予定を擦り合わせるのが億劫になっていました。
メーカー保証も切れていますしこの繊細なホットカーペットのために修理代を払おうという気には夫婦ふたりともならなかったんですね。
いずれにせよもう幼子のいる我が家ではホットカーペットは無理だと判断して新たな暖房器具を模索することにしました。
幼児を擁する家庭での暖房器具選定条件は?
とりあえず幼児が暴れまわる家庭では「子供が火傷しない」というのが絶対条件です。
さらに賃貸物件なので規約上火を使う暖房は禁止なので、その時点でストーブは完全にアウト。
セラミックファンヒーターも考えましたが、子供がうっかりヒーターの前に陣取ってしまったら熱風で火傷をする可能性もあるのでこれも避けました。
昨シーズンもこの条件を勘案した結果ホットカーペットに落ち着いたのですが、「子供が液体をこぼす」というトラブルについては考慮しておらず、その結果今年の悲劇が起こってしまったわけです。
- 子供が火傷しない
- こぼれた液体の被害を受けない
この2つの条件をかろうじて満たしたのが今回購入したパネルヒーターです。
ちなみに実際に購入した商品はこちら
私が買ったときは大体13,000円くらいでしたので、昨年使用していたホットカーペットと同じくらいの値段です。
我が家では補助暖房器具に何万も出せないのでこれ以上高級なパネルヒーターは諦めました。
デロンギ製のパネルヒーターで、使用電力は900ワットです。
これなら多分他の家電と併用してもブレーカーを落とされる心配はないでしょう。
契約アンペアを上げると電気代の基本料が上がってしまうのでなるべくなら避けたいですからね。
気になる大きさですが、だいたい我が家にある26インチの液晶テレビと同じくらいのイメージです。
900ワットの強出力だと全体が、450ワットの弱出力だと上半分だけが稼働して暖める仕組みになっています。
使ってわかったパネルヒーターのメリット。
うっかり触れても火傷しない。
輻射熱で前方にあるものを温める仕組みになっているためか、ヒーターそのものはそれほど高熱になりません。
パネルヒーターの真ん前に長時間座っていたりしたらわかりませんが、近くを通過する際に触れてしまった程度では火傷の心配は皆無です。
むしろ、「これホントにちゃんと温まるの?」と思うくらいヒーター前面は低温です。
しかしヒーターの前に手をやるとじんわりと温まる感覚があります。
ただヒーター上面はなぜかちょっと熱いです。
運転時に移動させようと取っ手の部分を掴むと手のひらに熱い部分が当たるので長時間掴んでいられません。地味にイラッとします。
やめろって説明書に書いてあるじゃん。
転倒時には電気を遮断してくれる安全装置もついていますので、目を離した隙に子供がぶつかって倒してしまってもそこから火災などの恐れはありません。
子供のいる家庭での安全性という点ではホットカーペットに引けを取らないと言えます。
熱くならないのに意外と部屋がちゃんと温まる。
買った当初は正直言ってこの商品を甘く見ていました。
なんて斜に構えていました、ごめんなさい。
使ってみると意外にも部屋全体が暖かくなります。
温まる速度は速くないのですが、別の部屋に移動したときに使用していた部屋がかなり温まっていた事に気づきます。
11月現在ではまだ冬も序盤ですので、寒さが本格化するまではエアコンをつけなくてもパネルヒーター1台だけで凌げそうです。
飲み物をこぼす恐怖から開放される(当たり前)
当たり前ではありますが、ホットカーペットと違い下に敷くタイプではありませんので、子供が飲み物をこぼしたりお漏らしをしたとしてもその被害を被ることはありません。
横においてあるパネルヒーターが被害を受けてしまうくらい派手にぶちまけられてしまったらその限りではありませんが、まあその場合はどんなタイプの暖房を置いても被害は甚大ですので諦めるしかありません。
地味にキャスターが便利。脱衣所にもギリギリ置ける。
我が家で購入したものにはキャスターがついています。
これのおかげで置き場所を決めてスペースを空けておく必要がありません。
空いたスペースに持っていって電源を入れるだけです。
例えばドライヤーをリビングで使いたい場合、リビングでパネルヒーターと同時に使ってしまうとブレーカーが落ちる可能性が出てきます。
パネルヒーターはキャスターで簡単に移動できますので、ドア近くに移動させて隣の部屋のコンセントに差し替えてしまえばブレーカー落ちを回避できます。
逆らえるわけないじゃん。
また、冬は脱衣所が冷え込んでヒートショックの危険も出てきます。
パネルヒーターを脱衣所に移動させてお風呂に入る前やお風呂の最中に少し暖めて置くこともできます。
リビングもそれなりに温まる性能ですので、狭い脱衣所であれば暖房効果は充分に得ることができます。
やはり完璧とはいかない、パネルヒーターのデメリット。
部屋が暖まるまでは結構時間がかかる。
やはり部屋全体を暖めるにはややパワー不足というのは否めません。900ワットですしね。
部屋の中にいては温度上昇を実感できないくらいゆっくり暖まります。
パネルヒーター前方に関しては割と早く暖まるのですが、そこからずれてしまうとやはり暫く寒いままです。
そのため、スイッチを入れてから温かい状態で部屋の中を動き回りたいというニーズには応えてはくれないのが実情です。
逆に、
という方はパネルヒーターの前に陣取って鎮座していればいいので特に不便はありません。
何かと注文(使用上の注意)が多い。
パネルヒーターも暖房家電ですので、それに準じた注意事項(水をかけるな、布で覆うな等)があるのは当然ですが、この商品は割と注意事項が細かく設定されています。
- 背面から壁の間は15cm、カーテンからは50cm以上離す。
- 壁のコンセントに直接挿す。延長コードなどは不可。
- 2口のコンセントの場合、もう片方には何も挿さない。
などの注意があります。
カーテンは燃えやすいので離す必要があるのはまあ分かるんですが、四方の壁の中で一番スペースを確保しやすい窓の近くに置けなくなるというのは地味に困ります。
だいたい窓のない壁際にはすでに何かしらの家具が置いてあることが多いですからね。
カーテンを開けて暖房を使用しては暖房効率は落ちてしまいますので、結局壁際に置けず動線に干渉してしまうのが悩みどころです。
暖房器具は使用電力も多く、熱源になるので延長コードを嫌うというのは理解できます。
この辺はホットカーペットもファンヒーターも一緒ですね。
でも壁のコンセントって大体2口ですよね?
1組のコンセントからは通常1,500ワットまで使うことができます。
パネルヒーターは最大で900ワットしか使わないのに600ワットの余力を残して1口遊ばせておかなければいけなくなりますので、これは地味に不便です。
それほど派手に発熱しないパネルヒーターなので「そこまで必要?」と感じてしまう制約の多さですが、火事はやっぱり怖いので注意に従って使ったほうがいいのは間違いありません。
ギリギリでコンセントを回している家庭では電源運用の再構築が必要になるというのがデメリットと言えるでしょう。
デロンギマイカパネルヒーターレビューまとめ。
- 部屋全体も着実に温めてくれるが速度は少し遅め。
- キャスターが地味に便利。
- 火傷の心配はほぼなし。
- 900ワットと暖房家電にしては消費電力は控えめ。
- 壁のコンセントを専有してしまう。
- カーテンを嫌うため窓際に置けない。
こんな感じです。
とりあえずホットカーペットのように子供のお漏らしなどに神経をすり減らす必要がなくなったので我が家では重宝しています。火傷も心配ありませんし。
「暖房は欲しいけど子供がいるからどうしよう」と悩んでいる方がいましたら、上述のデメリットさえ許容できればおすすめに値する商品だと考えています。
以上です!