幼子を抱える我が家では、休日にどうやって子供の体力を消費させて安眠を得るかに日々頭を悩ませています。
今回の記事では、なぜか板橋区にある水族館と言われる「板橋区立熱帯植物館」に行ってきましたのでそのレポートでございます。
Contents
板橋区立熱帯植物館って何?
板橋区立熱帯植物館の基本情報
住 所 :東京都板橋区高島平8-29-2
TEL :03-5920-1131
入館料
大人:260円
小学生/中学生:130円
65歳以上:130円
未就学児:無料
※土曜日・日曜日、区立小学校の夏休みは小中学生入館無料
※団体は有料20名以上で1名50円引き
※障害者手帳、愛の手帳などをお持ちの方(大人130円/小中学生・65歳以上60円、付添1名無料)
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日、または休日の場合は直後の平日)/年末年始
設立:平成6年9月
詳細については公式HPをご覧ください。
大人1人の入場料はなんと260円、アクアパーク品川が2,200円であることを考えると格安です。
規模はアクアパークほどではありませんが、入場料が8分の1ですからね。
なんでも、板橋区にある清掃工場で出る排熱を利用して施設内に熱帯を作り出しているのでコストを抑えているんだそうです。
ちなみに同じくその排熱を利用した温水プールが隣にあります。
すごいぞ板橋!
板橋区立熱帯植物館へのアクセス
都営三田線の高島平駅から東口を出て右に歩き、少しだけ大きめの道にぶつかったら左折します。
後はそのまま進んでいけば右手に見えてきます。
大体徒歩6~7分程度です。
歩く上での注意点が一つ。
板橋区では路上喫煙禁止条例がほとんど整備されていません。
駅を少し離れると歩きタバコのおじさんがデフォルトで出現しますので子連れの方はご注意ください。
板橋区立熱帯植物館の施設内容
入り口周辺
熱帯植物館というだけあって、施設内に入ってもあまり涼しくありません。
左手奥に券売機が1台あり、そこで入場券を買います。
もたもたしていると職員の方が買い方を説明しに飛んできてくれますのでご安心下さい。
職員の方は間違えて区民用の入場券を買って渡してくれましたが、値段は変わらないので気にせずいきましょう。
券売機の奥の階段がメインの順路です。
ベビーカーなどで階段が使えない場合は、入口側に少し戻るとエレベーターがありますのでそこから下ってもOKです。
順路では先に水族館なのですが、エレベーターの隣には植物園への入口ドアがあります。
水族館をすっ飛ばして植物園に入ることも可能ですので移動はけっこうフリーダムです。
階段手前ではオウムが出迎えてくれます。
簡単な言葉をしゃべるようですが今回は残念ながら言葉を聞くことはできませんでした。
ちなみにロビーで休んでいる際に、おじさんの断末魔のような叫び声をあげて我が子を恐怖に陥れたりすることもありました。
ストレスかな?
意外と子供に配慮した簡易水族館
ここから順路に沿って施設について見ていきますよ。
オウムを横目に階段を下っていくと小規模の水族館があります。
最初のフロアでは小型の魚メインの水槽が所狭しと置いてあります。
決して広くはないのですが、あまり混んでいないため特に不自由はありません。
水槽の高さは基本子供の目線に合わせてあります。
少し高くなっているところでも子供用の踏み台が置いてありますので子供も不自由なく魚を鑑賞できます。
一番上の写真での左側の水槽は一見高くて子供が観られないかと思いますが、左側の水槽は裏側に回り込むことができ、そちらはフロア自体が1段高くなっているため子供でも問題ありません。
ただし、魚の説明書きは上の高いところに貼ってありますので背の低い子供が読むことはほぼ不可能です。
ぜひ親御さんがお子さんに読んであげてくださいね。
水族館フロアから植物館コーナーへ抜ける通路には大水槽があります。
ここではエイなどの大型の魚を飼っています。
ここの大水槽の魚たちへの餌やりは子供向けに公開されています。
私はベビーカーの見張りをしていたため餌やり見学には参加せず、上から飼育員さんの餌やりっぷりを見学していました。
妻曰く大迫力だったそうです。
実際の様子はぜひ現場でご覧ください。
意外としっかりした植物館
水族館を抜けたら次は植物館です。
両方楽しめて260円とはお得ですね。
この植物館は、壁際のスロープをぐるっと回りながら上に登っていくので、施設の大きさの割には長めの距離を歩いて楽しむことができます。
訪れる時期ごとにおすすめの植物なんかもあったりしてなかなか工夫していますね。
中にはこんな木もありました。
産み落とされた木を絞め殺すとか怖すぎです。
何かを思い出すマレーハウス
順路を登っていくと、上の方にマレーハウスという小屋があります。
なんていうことのないただの小屋ではあるのですが、中にはバナナの葉っぱの模型や亀の水槽などが置いてあります。
割と高い位置にありますので、植物館内を一望することができ、さながら植物観察小屋のようでした。
何かを思い出しますね。
ほぼオアシス状態の雲霧林ゾーン
この熱帯植物館ですが、水族館も植物感も入り口ロビーすらも基本的には暑いです。
排熱を利用した熱帯施設なので当然ではあるのですが、ずっと暑いのは真夏には堪えます。
そんな中、唯一気持ちよく涼める場所が「雲霧林ゾーン」です。
熱帯は熱帯なのですが、高地など比較的涼しい場所に生育する植物を展示しているため、この中だけは涼めるレベルで冷房を効かせています。
涼むのに夢中で写真を撮っていないという凡ミスをしてしまいましたが、中の植物の見た目は他の熱帯植物と印象はそれほど違いませんでした。
ビールも飲める!喫茶クレア
雲霧林ゾーンを抜けると休憩コーナーである喫茶室があります。
窓側の席からは植物館を一望できますが、正直ガラスがあまりきれいではないのでそれほどありがたみはありません。
また、雲霧林ゾーンとは違い冷房をガンガンに効かせているわけではないので結構暑いです。
私は暑がりすぎて扇風機の真ん前に陣取るという暴挙に出ました。
中では東南アジアを意識した食事や飲み物が注文できます。
辛いメニューには唐辛子マークが付いていますので目安にはなりますが、マークの付いていないナシゴレンは少し辛かったので子供向けではありません。
米粉の焼きそばっぽいのは辛くなかったのでお子様にはこちらがおすすめです。
お酒もいくつか置いています。
国産のビールの他にタイのビールも用意してあります。
せっかくなのでタイのビールを注文したところ、なんとグラスまで冷やして出してくれました。お値段500円と普通です。
わずかですがつまみの乾き物もついてくるのはお父さんには嬉しいサービスですね。ぐびぃぃぃ。
イベントスペースもある展示フロア
喫茶室を抜けると展示フロアがあります。
こちらには熱帯動植物に関する図書コーナーやイベント展示コーナーなどがあります。
今回訪れた際には「フグ展」が行われていました。(2018年7月1日で終了)
モニターで熱帯動植物について学ぶ(であろう)「ポリネーター号」なるものがあるのですが、3台あるうちの2台が故障中で使えなかったため利用を断念しました。
エレベーター近くにはこんな生き物も展示されていました。
おじさんには懐かしいウーパールーパーです。
板橋区立熱帯植物館は子連れに優しい
子供目線の運営
上でも少し触れましたが、水槽は基本的に子供でも観られるように低めに展示してあります。
高めの水槽でもその場所にはちゃんと子供用の踏み台があったりして子供が届かないということはありません。
エイの餌やり見学では餌をやる前に職員のお兄さんが子供向けに丁寧に説明していました。
顔は隠していますが、説明に聞き入る子どもたちの目は輝きまくっていましたよ。
さらに、我が子は2才児なのでもとから無料なのですが、土日は小中学生も入館料が無料です。
今回訪れたのは日曜日でしたので、小中学生無料というのぼりが掲げられていました。
キッズ大はしゃぎのスタンプラリー
意外にも2才児である我が子も大ハマリしていたのがスタンプラリーです。
水族館から植物園、展示コーナーにかけて6箇所の中継ポイントがあり、順路に沿って台紙を埋めていく単純なスタンプラリーなのですが、我が子は嬉しくて先を急いでいました。写真撮らせて?
我が子だけでなく、近所から来たと思しき子どもたちも先を争ってスタンプを押していました。ちゃんと観てる?
入れ代わり立ち代わりスタンプを押す子どもたち。
子供がいない隙を見てチェックポイントの写真を撮るおじさん。
どっちもどっちですね。
板橋区立熱帯植物館のまとめ
- 入館料は大人260円と格安
- それでいて水族館と植物館を楽しめるハイブリッド
- 急に叫ぶオウムが出迎え
- スタンプラリーなど子供目線の運営が光る
- ポリネーター号の稼働は1台
- おじさんにも嬉しい冷えたビールあり
- もぐもぐタイムあり
それほど混んでおらず、子連れでも安心でき、おじさんにはビールもある、そんなお得な植物館です。
都内に住んでいる人であれば、休みの日にお子さんを連れて行ってみて損はない施設だと思いますよ。
我が家も電車に揺られて40分かけて行く価値があるかは当初懐疑的でしたが、行ってみたら意外と楽しめました。特にビール。
休日に子供をどこか連れて行かなきゃいけないけどあんまりお金はかけたくないというご家族にはうってつけのスポット、板橋区立熱帯植物館の潜入レポートでした。
以上です!