ブラック回避

偉いさんに「これどう思う?」と聞かれた時は、別に君の意見を訪ねているわけではないということは覚えておこう。

社会というのはまあ理不尽なことが多いものです。
今回は割とよくある理不尽について書き留めてみましたよ。

 

偉いさんに意見を求められることの罠

就業中に突然上司や役員などに、

上司
上司
なあこれどう思う?
忌憚のない意見を聞かせてくれ。

と聞かれることがあります。

例えば企画の概要であったり、新商品のデザインであったり何でもいいのですが、いきなりモノを見せられて意見を求められるわけです。
大企業とかだとあまりないかもしれませんが、中小零細に勤めていると割とよくあることなのではないかと。

しかしこれ、我々が考えている以上に厄介な問いじゃないですか?

バカ正直に「NO」と言ったら地獄

口では「忌憚のない意見を~」なんて言っときながら思ったことを言ってしまうと怒られる、というのは結構よくある話ではないでしょうか?

私も以前、新商品のデザインについていきなり意見を求められ、そのデザインがクッソダサいものでした。
当然思慮の浅い私はそのデザインをボロクソに言い、言いたいことをすっかり吐き出していい仕事をした気分になるんですが(この時点で既にバカですが)、上司の顔を見たら真っ赤になっているわけです。

意見を求めた手前、それについて怒鳴りだしたりするわけではないのですが、ボロクソに言われたのが悔しかったのでしょう、全然関係ないことでチクチクと嫌味を言われました。
まあ今考えれば怒鳴られなかっただけマシというくらいの辛辣な意見を上席に直球でぶん投げたわけですから止むを得ません。
いずれにせよこの一件で私に対する上席の評価が結構下がったのは間違いないでしょう。

結局この手の質問って答えを求めているわけではないんですよね。
自分の持ってきた案の裏とりをしたかっただけということなんだと思います。
そういった意味では、よくある女性の「ねえどっちの服が似合うと思う?」という質問に近い性質を持っている気がします。
最初から答えは決まっていて、意見を聞くという体裁の、「自分はどう思っているでしょうか?」というクイズと一緒です。

では「YES」と言っておけばいいのか

となるとこの場合、上席としては「俺が持ってきた商品デザインいいだろ?な?」というほぼ一択のクイズを出してきたことになるわけですね。
ここでボロクソに言った私はもちろんこの場としては不正解だったわけです。

では当該事案の場合、「いやーいいですねぇ、すばらしい」と言っておけば良かったのかと言うと話はそう単純ではありません

もちろん上席としては背中を押してほしかったのでYESの言質が取れればその場はご機嫌で私はこの段階で評価を下げることはなかったと思います。
しかし思い出してほしいのが、「上席が持ってきたデザインがクソダサい」ということです。

上席が持ってきた時点で、会社としてこのクソダサい商品を世に出してしまうことはほぼ決まっているわけで、その商品は十中八九コケることになるわけです。
私はこの時点でYESにしてもNOにしても言質を取られてしまうわけですね。

そして私が持ち上げた場合、その商品がコケたときにはもうYESの言質は取られているわけです。
そうするといざコケたときには私が世に出すことに加担したという認識は上席の中で必ずあるんですね。

結果、さすがに口頭でふらっと意見を聞いただけで責任を取らされるということはないにせよ、「コイツがいいって言ったから出したのに全然売れなかった。」と上席は思う可能性は高いです。
自分が推しまくっていたことは棚に上げて、です。
自分の預かり知らぬところで評価を下げられるでしょうし、最悪飲みの席とかで「あの商品はコイツのせいでなぁ云々」と私のせいになって酒の肴にされる危険まであります。最悪。

ですので上司が持ってきたイケてない物を太鼓持ち根性で賛同することもかなりの危険を孕んでいることは間違いありません。

社会にはこういった罠が多数潜んでいます。怖いですねえ。

スタート時点で無理ゲー

YESもNOもダメということですので、上席がイケてない物について部下に意見を求めてきた時点で詰んでいる、ということになります。
かと言って答えを保留するわけにもいきません。
運よく他の誰かがカットインしてくれればそのままフェードアウトできるかもしれませんが、誰だって火中の栗は拾いたくありませんので、そこで身代わりになるような人材はほとんどいないでしょう。
まあそのイケてないものを本気でいいと思っている人がいれば可能性はありますが…。

まさに進むも地獄退くも地獄といったところです。

結局どうするのがいいのかはその人次第

このような場合にどうしたらいいのか、これはもうその人によるというほかはありません。
誰かがうまく切り抜けた事例をもって答えだと提示してみたところで、真似をしたら火傷することは想像に難くないからです。

私の場合は、普段から毒を吐くキャラクターを会社内で確立しているので、この手の罠に関しては回数を重ねるうちに評価を下げることは少なくなっているように思います。
まあ毒吐きキャラの時点でそもそもの評価が低空飛行という実情ではあるのですが、それでも太鼓持ちをやって後々酒の肴にされるよりはかなりマシだと判断しています。

逆に普段全く毒を吐かないような人がNOの答えを出すことはかなり危険ではないでしょうか。
最初のうちは、「コイツがここまで言うなんてよっぽどなのか」と思うかも知れませんが、回数を重ねると「コイツは俺だけに厳しい」とかあらぬ疑念を生みかねません。
太鼓を持っておいたほうがマシな結果になる人も多数存在すると思います。

その他にも、理詰めで本気で説明するとか、概ね賛同しながら譲れない部分の改善点を提案するとかやり方はありますが、いきなりふらっと持ってこられた案件に対してそれを行うには結構ハードルが高いでしょう。
もし自信があればこれらのやり方で詰みを回避できるかも知れませんね。私は絶対無理ですけど。

自分のキャラクターや周りの人との関係性をよく考えた上で、どのように立ち回るべきかをある程度準備しておくのが望ましいかと思います。
ええ、答えになっていないのは重々承知ですよ。

ただ一つハッキリ言えることは、「どっちでもいい」とか「良くも悪くもない」という返答は避けるべきです。
一見答えを保留して言質を取られない良策にも見えますが、意見の留保よりも先に「仕事を放棄している」と受け取られるからです。めんどくさいですねえ。
はい、1回やったことあります。ダメでした。

さすがにその時は、

ボス
ボス
やる気あんのか!
もっとうちの商品に興味持てよ!

と一括されました。

それがあっての後のボロクソ発言だったのですが、結局両方とも評価を下げる結果となりました。

上席にろくでもない問いを投げられたときまとめ

  • 彼の求めているのはあなたの答えではない
  • 本心はYESを求めている一択の問い
  • 但し迂闊にYESと乗っかるのも後々マイナスの可能性大
  • 「どっちでもいい」は最悪
  • 結局どっちに転んでも損しかない
  • 損失を最小限に留めるためにはキャラと人間関係の把握が肝
三本松
三本松
「聞いてくんなよ!」
って言えたら一番いいんだけどね

以上です!

ABOUT ME
三本松
三本松
北海道根室市出身、東京都内在住の中年妻子持ちサラリーマンです。 せっかく大学まで出たのに若いうちの時間を浪費してしまいましたが、自分で納得の行く人生を取り戻すべく現在も奮闘中です。 主に過去の失敗から学んだことを記事にして発信しています。