今回はおっさんの単なる昔話です。
新聞勧誘のおっさんにいい顔をして契約してしまった結果、新聞屋本体から追い込みをかけられる羽目になった話です。
今考えれば自分が甘すぎただけの話なんですが、まあある程度いい勉強にはなりました。
今もこんな勧誘がまかり通っているかわかりませんが、これから一人暮らしを始める若者の参考に少しでもなれば幸いでございますよ。
Contents
親によく言われていた「新聞くらい読め」が仇になる。
私は昔から活字があまり好きではありませんでした。
読むものと言えば漫画ばっかり、小説のたぐいは実家でほとんど読んだ記憶がありません。
子供ながらに、
絵もないと情報量少ないし効率悪いじゃん。
とかいっちょ前の口をきいて活字から逃げ続けてきたわけですね。
正直今でも小説も新聞もほとんど読みません。
よっぽど興味のあることが書いていなければ進んで読むものでもないと思っています。
一方私の父は活字大好き人間で毎朝新聞を欠かさず読み、暇があればジャンルを問わず活字の本を読み漁っているような人間でした。
活字嫌いの私に対する口癖は、
みたいな感じでした。
まあ当時はインターネットも普及していない時代ですし、それ自体は正しいことだったと思います。
しかし実家暮らしをしていた頃は子供ですから、学校の勉強や受験勉強さえそれなりにこなしていればバカ扱いされることもなく安穏とした日々を過ごせるわけです。
学校生活という狭い世界で暮らしている私には父の言葉が全く響くことはありませんでした。
そんな私も大学に入学し、生まれて始めて今までよりも広い世界で生活することになります。
ましてや実家から離れ安アパートで一人暮らしを始め、頼れるものもなくなったときにふと親の言葉が思い出されます。
そんなときにやってきたのが読売新聞の拡張員と呼ばれるおっさんです。
当時は訪問販売の類を冷たく追い返すスキルを全く持ち合わせていない大学生でしたので、丁重にお引取り願おうと一旦向こうの話を聞いてしまいます。
そして話しているうちにどんどん断りづらい感じになっていきました。
そして断ることがめんどくさくなった私はここで父親の言葉を思い出します。
かくして上京したての愚かな若者は、父親の「新聞読め」という言葉を断りきれない言い訳に使って読売新聞との契約を結んでしまいます。
この場では後であれ程揉めようとは知る由もありませんでした。
後に揉める羽目になった読売新聞との契約経緯。
さて、契約を余儀なくされた新聞ですが、この内容が後に揉める原因となってしまいます。
契約する運びとなった私と新聞屋は契約期間の話に入ります。
先手を打ったのは私の方、
一応この時点で新聞くらいは読んでおこうとは思っていましたが、自分の性格上すぐに飽きて読まなくなるだろうという自己分析をするくらいの冷静さは持っていたようです。
ですので最低契約単位と思しき1ヶ月でお引取り願おうと考えます。
しかし相手は勧誘のプロ、そんな甘えは許してくれません。
今考えると月払いで契約しているのに3ヶ月単位とかふざけんなって話なのですが、当時の私はそれを疑うことなく信じてしまいます。
内心長いなーとは思いながらも、まあハマれば3ヶ月くらいは読むかもしれず、何よりそのおっさんにはさっさと帰ってほしかったのでやむなく3ヶ月での契約を締結することになります。
じゃハンコお借りしますね。
ここで私は迂闊にも自分の印鑑を新聞屋のおっさんに手渡してしまいます。
すると新聞屋は傍目にも明らかに3つを超えるハンコをポンポンと押していくじゃありませんか。
さすがの私もおかしいと気づき新聞屋を止めにかかります。
3ヶ月なのに何でそんなにハンコついてんの!
私の剣幕に少し驚いた新聞屋のおっさんですが、すぐに切り返してきます。
今3ヶ月で合意したじゃない!
なので4ヶ月目からは新聞は入りませんから安心して下さい。
万が一それ以降新聞が入っていても新聞代はいただきません。
かくして上京したてのピュアで愚かな若者は、新聞拡張員が嘘つきの塊だということも知らず憐れにも言われるがままの契約を受け入れてしまうのでした。
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4ヶ月後に起こった異変。何集金に来てんだよ!
とりあえず3ヶ月契約ということで鬱陶しい新聞拡張員に契約というお土産を持たせてお引取り願った愚かな若者、契約通り次の日から毎朝ポストに読売新聞が放り込まれる運びとなりました。
そして案の定、最初の1ヶ月ほどで新聞を読むのにも飽き、その後の2ヶ月はただただ月4,000円ほどの料金を支払って古紙を届けてもらうシステムと相成った次第でございます。
そして契約満了を過ぎた4ヶ月目の朝、当初懸念していた通り家のポストにはしっかりと読売新聞が入っていました。
この期に及んでも都合よく解釈するおめでたい若者は、
と思ってスルーします。
しかしその後も一向に配達が止まる気配はありません。
新聞を読まなくなった私はそれを開きもせず玄関脇に溜め込んで放置していました。
そしてそこから1ヶ月近く経ったある日、不意にインターホンがなります。
特に誰かが来る予定もなかった私は何かと思ってドアを開けると知らないおっさんが立っていました。
勧誘員が解約しておいてくれると言っていたのが真っ赤な嘘であることにこのとき初めて気が付きました。
この集金人も何故か前月までの人とは別のおっさんで、最初は詐欺かと思いましたがどうやら本物のようです。
拡張員と話していた形だけ6ヶ月で実際は3ヶ月契約という話はもちろん会社に通っているはずもなく、そのいきさつを何故か私が集金人にイチから説明するはめになりました。
しかし集金人のおっさんも「そんな事言われても困る」というスタンスでどうにか私から集金しようとしてきます。
そしたらお金発生するじゃないですか。
とにかく金払う気もないしそもそも今金なんか持ってないんでもう帰って下さい!
ついでに明日から二度と新聞入れるなって伝えてくれ!
拡張員のおっさんに騙された怒りもあってかなり強い調子で集金人を追い返すことには成功しました。
しかし残念ながら次の日も新聞は入っており、新聞という名のゴミは増え続けることになります。
更に悪いことにこの話はこれで終わりではありませんでした。
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スタートから嘘ついて入ってくる胡散臭いニーチャン来襲。
そして数日後、集金人のおっさんよりさらに面倒くさい相手が我が家に訪れることになります。
集金人を追い返してから数日後、また部屋のインターホンが鳴ります。
ドアを開けるやいなや20代後半と思しき男が、
と、なかなかうざいテンションで話しかけてきました。
タメ口でテンションの高いイカれた拡張員がまた来たと思いうんざりしました。
ちょうどその時、朝に放り込まれた読売新聞がドアポストに挟まっていたので、
わざわざ朝日新聞に読売のイザコザを話す必要もないので、ちょうど放り込まれていた読売をダシにしてお引取り願うことにしたんですが、あろうことかこの男は、
うっっざ!!
何のためかわかりませんが朝日新聞と嘘をついて取っ掛かりを作ってきたようです。
私の口から「読売と契約中」という言質を取って金を払わせる手口なのかと思いましたが、なぜかそっちの方には話を持っていくことはせず、純粋にウザいだけの嘘となっていました。
契約してんだもん。
さらにウザい調子で最初っから人を盗人扱いしてくることにかなりイラッとした私は割と強い口調で反論します。
また俺がイチから説明しなきゃいけないんすか!?
どうやら前の集金のおっさんは私のことを単純に金払いの悪い客だということくらいしか報告していなかったようです。
いい加減頭にきていましたが感情的に怒鳴り散らしてもしょうがないので2回目の説明を行う羽目になりました。
ただお宅のやり方はあまりにも汚い。
お宅の勧誘の人、「K持」さんとかいうおじさんきっちり問い詰めたらいいじゃないですか!
契約終わってから入れられた新聞なんてこっちにとっちゃただのゴミなんですから!
そう言って本当に手つかずの新聞が積んであるのを指差します。
それをこんな騙し討ちみたいなやり方で契約期間勝手に延ばして金せびりに来て何なんだ!
それが読売新聞社のやり方なの!?
まあ結局感情的に怒鳴ってしまったんですが、当時の私は新聞社と代理店の区別なんか知る由もありません。
この辺で今回来たニーチャンは私が嘘をついていないと思ったのか予想以上に手強いクレーマーだと思ったのか態度を変えます。
嘘ついてるわけでもなさそうだしこの件に関しては協力するよ。
明日からの新聞は止めてこれから入れないようにするからさ。
ということでその日も金を取られることはなくニーチャンは帰っていきました。
このゴタゴタがやっと終わったと思って私は安心しましたが、面倒なことにこれで終わりではなかったのです。
忘れた頃ヤクザみたいな口調のおっさんから電話。そして尻すぼみの結末。
2回目の集金人を撃退して次の日からは目障りな新聞も入らなくなり、やっと安心して生活を送ることができるようになりました。
そして2~3週間くらいですかね、そこそこに忙しい大学生活にかまけてそんな揉め事があったことすら忘れかけていたある夜、1本の電話が家にかかってきました。
このおっさんもそうですが、拡張員も集金人ももれなく代理店ではなくしっかりと「読売新聞」を名乗っています。
読売側もこういう連中が自社の評判を著しく貶めていることに気づかないんでしょうか?
もしくは社を挙げてこんな感じなんですかね…。
それはともかくこの時は以前の揉め事は解決済み、何なら忘れかけていたくらいですからまた読売の勧誘と判断して冷たく電話を切りにかかります。
と言って電話を切ろうとするとそのおっさんは強い口調で話を続けます。
2ヶ月分溜まってるんでしょうが。
なんと解決したと思っていた前回の件は何も解決しておらず、単なる3人目の集金人が電話をかけてきていただけでした。
そしてなぜか前回以降新聞が止まっているはずなのに切り上がって2ヶ月分滞納している扱いで食って掛かって来ているわけです。相当タチ悪いです。
こちらも同じ話を3回もさせられようとしていることにかなり頭に来ました。
ましてや今回は向こうも最初からケンカ腰ですので必然的に口調も荒くなります。
てかお宅何回同じ話させんだよいい加減にしろ!
向こうもこっちの口調にカチンと来たのでしょうか、最初からケンカ腰でしたがさらにチンピラ口調になってまくし立ててきます。
おめえのやってることは泥棒なんだよ泥棒!
もうここからは売り言葉に買い言葉です。
泥棒が人様を泥棒呼ばわりしてんじゃねえぞ!
お前んち行って話しつけてやっからな!
そう言って私は怒りのあまり受話器を投げつけて電話を切ります。
その日のうちに来るものと思っていた私は新聞屋の来襲を待ち構えていましたが現れることなく終わりました。
次の日以降はわざわざゴミのような連中相手にこちらのスケジュールを変えてやる必要はありませんので、用事があれば普通に外出し、なければ家でゴロゴロしていました。
しかしそれ以降は向こうからのコンタクトは一切なく、結局この件は電話でのケンカ状態のまま終息を迎えます。
まあ私が外出しているときに来たのかもしれませんがそれは向こうの都合なので私の知ったことではありません。
長い戦いではありましたが最終的には新聞詐欺に取り込まれることなく追い返すことには成功し、その後は安息の日々を取り返すことが出来ました。
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新聞勧誘に騙されて無駄に揉めた話まとめ。
私の場合はこれらの出来事の後は特に何も起こらずに事なきを得たのですが、この揉め事は上京したての私をかなり疲弊させました。
こんな無駄な揉め事に巻き込まれないためのアドバイスとしては、
- できればオートロックの部屋に住む。
- 身に覚えのないインターホンは完全無視。
- 新聞勧誘の話には耳を貸さない。
- もし契約させられてもハンコは絶対に渡してはいけない。
- 丸め込まれてしまった後であれば8日以内にクーリングオフ。
こんなところでしょうか。
新聞に限らず、飛び込みで個人宅に営業をかけてくる連中にろくな奴はいません。
いい顔をして相手のペースに巻き込まれてしまうと、相手はその道のプロですからその時点でだいぶ不利です。
ですので相手にどう思われるかなど気にせず、できるだけ冷たく追い払うことが最善と言えるでしょう。
女性などの一人暮らしでは冷たくして恨みを買うのは怖いかもしれません。
ですのでアポ無しのインターホンは最初から居留守を決め込むほうがいいでしょう。
まあ仮に出てしまって冷たく追い払っても、相手は歩合給なのでいちいち恨みを晴らしている暇はありません。
よほど酷い追い返し方をしなければ勧誘員は溜飲を下げることよりも次のターゲットを探す方を優先します。
そうしなければ食べていけませんからね。
ですので強い心で耳を貸さずにお引取り願いましょう。
それでもしつこい場合は最悪警察を呼んでしまっても構いません。
警察は基本民事不介入なのでこの辺には積極的に絡もうとしませんが、不退去罪は刑法ですので追い返す手伝いくらいはしてくれる可能性が高いです。
やんわり説得して帰してくれました。
もしいいようにやられてしまった場合は、最後の手段としてクーリングオフがあります。
色々形態はありますが、基本的に契約から8日間以内(マルチは20日間以内)に相手の業者にその旨を伝えるハガキを送ればOKです。
あと電話でやると再度勧誘員がすっ飛んでくる。
・・・ある。
というわけで新聞屋などの勧誘などが来た場合は、まともに応対するとろくなことがないよ!というお話でした。
ハンコ奪われたとか立証できないし…。
まあでもほら、数千円で訴訟とかしないでしょ、たぶん。
揉めるのはほどほどに!
以上です!