我が家ではパナソニック製の洗濯乾燥機「NA-VH310L」を利用しています。
買ってから5年、何度か「H99」というエラーが出て乾燥機能が使えなくなってしまったことがあります。
家電量販店の延長保証があるので今までは無料で直してもらえましたが、間もなくその延長保証も切れてしまうので修理屋さんに色々聞いてみました。
2020年5月追記:最近また壊れたので修理の人に聞いてみたところ、洗濯槽の掃除はヒートポンプとは関係ないという情報をいただきました。時期を見て書き直しますが洗濯槽の掃除についてはあまり関係ないと考えたほうが良さそうです。
この記事の内容については当時の雰囲気をお楽しみください。
Contents
NA-VH310LのH99エラーって一体何?出てしまったら自力修理はたぶん無理。
端的にいうと、洗濯機の中にある乾燥機能のコアとなる「ヒートポンプ」に異常が発生して乾燥機能が使えない状態であることを知らせてくれるエラーです。
そしてそのエラーが発生してしまうと乾燥機能は自動的に止まってしまうため、だましだまし乾燥機を使うということも不可能です。
洗濯機の上に貼ってあるシールに記載されている「U〇〇」というエラーとは違い、ユーザー側で直すのは無理なものと認識して差し支えありません。
つまり、H99エラーが出てしまったあとに自力で何とかしようと思っても既に手遅れというわけです。
我々ができることは、「いかにH99エラーを出さずに長期間使い続けるか」ということだけなんですね。
H99エラーはなぜ起こる?
ではその出てしまったらおしまいのH99エラーはどのような状況で出るのか聞いてみました。
でも大抵の場合はヒートポンプに誇りや洗剤カスが溜まって機能を失っていることが多いです。
2020年5月追記
次の修理のときに業者の方に確認したところ、
「洗濯槽の汚れとヒートポンプの汚れは無関係」
という情報をいただきました。
業者さんの見解が割れた形になりましたが、無関係というのを図解で説明してもらい、そちらのほうが説得力がありましたので無関係と思ったほうが良さそうです。
ただ洗濯機全体の寿命の話でいうと洗濯槽の掃除が必要であることには変わりないとのことでしたので、洗濯槽洗浄の部分自体は削除せずに残しておきます。
自分でできたりします?
ヒートポンプは結構奥の方にあって外さなきゃいけない部品とかも多いのでリスクはかなり高いですね。
分解しちゃうと保証対象外になりますし。
やはり自分で直すのは無理な様子。
使っていると自然に溜まっていくのでいつか必ずこの状況には陥るので、ユーザー側ではそれを遅らせる立ち回りをするしかないという話でした。
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H99エラーが出ないようにユーザーができること。
ではどのようにすればヒートポンプへの付着を遅らせることができるのか、色々聞いてみました。
フィルターは毎回しっかり掃除する。
この網目より細かい埃や洗剤カスが付着の原因になるのでしっかり洗ったほうがいいです。
この内部は水も通る前提で作られているのでフィルターを乾かす必要もありませんよ。
フィルターは毎回掃除するのが前提で作られていますが、取り外しが可能な部分は水洗いをすることで細かい埃と洗剤カスを洗い流すことができるようです。
埃をそのままにして次の乾燥を行ってしまうとフィルターで止まっていた埃も網目を通過して溜まっていくので掃除は毎回行いましょう。
洗うフィルターは2つ。
まずはこのフィルターについている埃を指などでこそぎとり、水で洗い流します。
こちらも同様に指で埃をこそぎ取って水洗いです。
ちなみに本体側のフィルターに関しては、初期ロット製品だと本体に固定されていてドライバーがないと外せない構造になっています。
我が家の場合は最初に修理に来た際に無料で取り外せるタイプに付け替えてくれました。
初期ロットで固定されている方は修理屋さんを呼ぶ際に打診してみるといいでしょう。
そしてフィルター近くの本体部分にも髪の毛に絡まった埃が付いていることがありますので、こちらも手で取ってしまいましょう。
この辺は水で流しても本来は大丈夫とのことでしたが、ユーザー側で流すのはなるべくやめてほしいとのことでした。
洗剤類は表示より若干少なめに入れる。特に柔軟剤は半分以下でOK.
ただ、ヒートポンプとは別の話ですが、液体洗剤を筐体にこぼしてしまったら必ず拭いて下さい。
プラスチックが割れてしまうことがあります。
洗剤類や柔軟剤は洗濯時に溶け残ったものが埃と一緒に付着するので、入れすぎてしまうとその分多くのカスが付着してしまうとのことでした。
当然フィルターの網目より粒子が細かいので通過して内部に溜まりやすいというわけです。
とりわけ柔軟剤は溶け残りが多く出やすいので、洗剤の分量表示よりもかなり少なめに投入することをお勧めします。
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洗濯槽の洗浄は定期的に行う。(※ヒートポンプとは無関係)
2020年5月追記
こちらの項目はパナソニックの別の方に聞いたところヒートポンプとは無関係とのことでした。
洗濯槽の洗浄自体は大事だそうなので、ヒートポンプとは関係ないメンテナンスの話としてお読みいただければ幸いです。
どれくらいの頻度でやるのがいいんですか?
私が想定していたより高い頻度での洗濯槽洗浄が必要だということがわかりました。
我が家ではせいぜい半年に1回くらい市販のクリーナーでやっていた程度でしたので、そりゃあ故障するわけです。
槽洗浄モードはかなり時間がかかるんですが、洗濯槽の汚れを剥がすのにはクリーナーを漬け置きの状態にしないとちゃんと落ちないんですよ。
時間表示が出ると思いますが確か10時間とか…。
パナソニック製洗濯乾燥機用の専用クリーナーがこちらです。
これだと半年に1回程度で済むということです。
市販のものはまあ洗濯槽クリーナーであれば何でもよさそうな雰囲気でした。
というわけで我が家では、ヒートポンプを交換してもらったすぐ後に洗濯槽クリーナーで洗浄を行って洗濯槽のキャパを回復させました。
延長保証期間を過ぎた場合の修理交換費用。
2020年5月追記
今回保証期間外でヒートポンプを交換してもらった際は27,000円かかりました。
保証期間を過ぎたら3万円弱くらいはみておいたほうが良さそうです。
掃除で済めば3,000円くらいで済みますよ。
掃除なら3,000円ということですが、我が家では実は最初にH99エラーが出て掃除をしてもらったのですが、3日後に同じH99エラーが出て結局交換してもらったという苦い思い出があります。
3,000円で何とかなると楽観的に考えるのは危険ですので、しっかりメンテナンスをしてエラーの発生を先延ばしにするのが賢明と言えるでしょう。
ちなみにヒートポンプ周りだけでなく、通風孔や排水口なども含めて全体を掃除してもらう場合は掃除代で2万円くらいかかってしまうようです。
通風孔などが詰まって乾燥機が無力化した場合は大きな出費を覚悟しなくてはいけませんね。
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Panasonic製洗濯乾燥機「NA-VH310L」で「H99」エラーが出ないような立ち回りまとめ。
- 「H99」エラーはヒートポンプ周りのエラー。
- 「H〇〇」のエラーは自力での解決は不可能。
- 修理屋さんに頼んでヒートポンプ周りを掃除もしくは交換してもらう。
- H99エラーがなるべく出ないよう立ち回る必要がある。
- 乾燥機を使ったらフィルターは必ず洗う。できれば水洗い。
- 洗剤はちょっと少なめに入れる。
- 柔軟剤はかなり少なめに入れる。
ヒートポンプを守るにはまず洗濯槽から。洗濯槽の汚れが溜まって溢れるとヒートポンプに向かう。- 洗濯槽クリーナーを使い、必ず槽洗浄モードで回す。
- 時間は10時間くらいかかるので実行するタイミングに注意。
- クリーナーは専用のものと市販のものがある。
- メーカーが出している専用クリーナー(1,600円ほど)なら半年に1度くらい。
- 市販のクリーナー(300円ほど)であれば毎月行う必要あり。
- H99エラーが出た場合、保証期間外だと料金が発生。
- ヒートポンプの交換だと2万円くらい。
- ヒートポンプ周りの掃除で済めば3,000円ほど。
- 全体の掃除になるとこちらも2万円ほど。
- 修理はお金と時間を要するのでユーザーのメンテナンスが鍵になる。
こんなところでしょうか。
基本的にH99エラーが出てしまったらユーザーができるのは業者さんを呼ぶことだけです。
しかしなるべくH99エラーを出さないように立ち回ることは十分可能です。
ドラム式乾燥機は乾燥機能のない縦型洗濯機に比べると故障も多く扱いにくいのは確かです。
しかし使っている人間からすると、洗濯物を干さなくて済むのは大きな魅力です。
大事に長く使って修理を減らすことができれば家事をこなす上で大きな味方となってくれることは間違いありません。
もし修理の業者さんを呼ぶことがあったら色々聞いて対策を教えてもらうのは有効だと思いますよ。
以上です!