家を買ったあとの生活について悩んでいたことの1つが「お風呂のカビ対策」でした。
何だかピンポイントすぎる話ですが、その中身と解決策について書いていきますので何かしらの参考になれば幸いでございますよ。
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賃貸では見ないふりをしていた風呂場のカビ。
風呂場のカビについては、家を買う前の賃貸時代から割と困っていたことの一つでした。
何も考えずに使っていると比較的短期間で風呂場が汚れてきますよね。
ピンクカビとか黒カビとか水跡とかがあってあまり気持ちのいいものではありません。
とは言っても所詮賃貸ですから忙しい日々の中で毎日風呂場のメンテナンスをする気も起こりません。
通常賃貸の退出時には必ずルームクリーニング代も取られますし、きれいに使っていてもなんだかんだで風呂掃除代は取られるでしょう。
そしてそれは預けていた敷金から差し引かれてしまいます。
ましてや私が以前住んでいた家では敷金償却という特殊事情もあったため、努めて家をきれいに使おうというインセンティブが全く働かない状態だったわけです。
結局お風呂の汚れは目立ってくるまで基本的に放置、ピンクカビが目立ってきたり床がヌルヌルし始めたら重い腰を上げてやっと掃除を行うという体たらくでした。
ところが持ち家となるとそうは行きません。
放置して汚れていけば自宅の資産価値はどんどん落ちていきますし、いずれ必要になる水回りのリフォームを遅らせるためには日々のメンテナンスは欠かせません。
かくして我が家ではお風呂の延命のためにメンテナンスについて話し合うことになりました。
人づてで聞いたメンテナンス方法で大失敗の巻。
まず試したのは、妻が友達から聞いたというやり方です。
その方法は、「その日最後にお風呂に入った人が、体を拭いたバスタオルで風呂全体を拭く」というやり方です。
なるほどこのやり方だと新たに何かを始めるよりはとっつきやすいですし、カビ対策として湿気を取り除くという意味でも理にかなっています。
しかしこのやり方は結果としては大失敗でした。
この方法を試してから1週間ほど経ったある日、風呂上がりに体を拭こうとしたときに
「バスタオルからドブの匂いがする」
という地獄を味わいました。
最初は洗濯物の生乾きとかかと思いましたが、よく考えてみれば我が家は乾燥機を使っているのでそれもおかしな話です。
結局お風呂場を拭いたバスタオルのせいだということがわかりました。
バスタオルでお風呂場を拭くのは絶対にやめましょう。
最終的にお風呂場全体がドブ臭に包まれることになります。
ちなみにそれを妻に伝えて改善を提案したところ、妻は自分発信の案で臭くなったのが許せなかったのか、「やり方が悪い」だの「あんたが臭いからだ」など謂れのない罵倒を浴びせられました。許さん。
お風呂の湿気対策はスクイジーとマイクロファイバークロス。
そこで色々思案した結果、お風呂場を布で拭く前に水気を切る方法として候補に上がったのはスクイジー(水切りワイパー)でした。
基本的にユニットバスの壁や天井は平坦ですので、スクイジーである程度水を切ることが可能です。
大部分の水はこれで床面に落ちてきますので、拭く手間もかなり省くことができます。
ちなみにこのスクイジーには価格もピンキリですが、窓ガラスのようにピカピカにする必要はないので高いものを買う必要はありません。
我が家では3本セットで1,500円くらいの安物ですが問題なく機能しています。
スクイジーで水を切るのはやってみるとなかなか気持ちがいいのでこれは結構おすすめです。
そしてもう一つ、凹凸のためスクイジーで取り切れなかった水についてはやはり布で拭く必要があります。
とは言っても我が家ではドブバスタオルの悪夢がありましたのでバスタオルやフェイスタオルを流用するのには恐怖がありました。
なのでお風呂場拭き上げ用のタオルを別で用意することにしたのですが、ここでもなかなかいいものを発見しました。
いわゆる「マイクロファイバークロス」と呼ばれるものです。
もともと自動車洗車の際に、車に傷をつけずに拭き上げるための優しい肌触りのタオルのようですが、ユニットバスを大事に扱いたい我が家の要望と合致したのでこれを使用しています。
価格が安い割に吸水性はバツグンの上、絞ったときの水切れも非常にいいのでかなり重宝しています。
これならば洗濯をする前に絞ってさえおけば、ビチャビチャのバスタオルのように悪臭を放つ心配は一切ありません。
マイクロファイバークロスの注意点としては、「乾燥機から出した際の静電気がエグい」というものがあります。
こればっかりはどうしようもありませんので我慢してください。
この2つがあればお風呂場の水気を快適に取り除けますので、その手順を簡単に書いていきますよ。
お風呂の水気を取る手順。これでカビも遠ざけられるはず!
まあ手順と言っても大したことはなく、スクイジーで水を切ってからマイクロファイバークロスで拭き上げるだけなんですが一応ざっくり書いておきます。
- お風呂のお湯を抜く、または蓋をする。
- スクイジーで天井の水を切る。
- スクイジーで壁の水を上から切る。
- スクイジーでその他平らな部分の水を切る。
- スクイジー等で床の水を排水口に寄せる。
- 天井、壁その他水の切り残しをクロスで拭き取る。
- 付帯設備、小物の水をクロスで拭き取る。
- 扉のサッシ部分をクロスで拭き取る。
- 適宜クロスを絞りながら床の水を拭き取る。
こんな感じです。
当たり前ですが水は上から下に落ちるので、可能であれば天井からスクイジーをかけるといいでしょう。
天井にスクイジーをかける際の注意点としては、自分の真上でスクイジーをかけると天井から水が落ちてきてイライラするので、斜め上のポジションでかけていくといいでしょう。
一通りスクイジーをかけ終わったら次はマイクロファイバークロスの出番です。
スクイジーで切り残した水を拭き取っていくのですが壁と天井についてはそこまで神経質に拭き取らなくても大丈夫です。
むしろ棚や蛇口などの付帯設備周りや、扉のサッシ部分を重点的に拭き取ったほうがいいです。
付帯設備周りは突起が多いため水が溜まりやすいですし、サッシ部分は放置しておくとすぐに黒カビが出てきて髪の毛やホコリですぐに汚くなります。
特に白いサッシだと汚れが目立ちまくるのでこちらは面倒でもしっかりやったほうがいいです。
壁の拭き取りの際には、ついでにシャンプーなどのボトルもしっかり拭きます。
ボトルのヘッド部分には石鹸カス、底にはピンクカビが付着しやすいので放置するとすぐに汚くなります。
あと、お風呂で椅子を使っている場合はこちらもしっかり拭いたほうがいいです。
我が家では前の家で使っていたノーメンテナンスの椅子を現在の家に持ち込んだのですが、よく見ると石鹸カスが膜を張っていました。
流石に新しい家で膜の張った椅子は嫌だった(というか気づいて気持ち悪くなった)ので、汗だくになりながら30分くらいかけて膜を削り落としました。
溜まってからやろうとするとこのように苦労しますので、お風呂場のついでに拭いておくことを強くおすすめしますよ。
あと床ですが、こちらは大抵の場合凸凹しているかザラザラしているため、スクイジーできれいに水を切ることはできません。
ですので水の塊を排水口に寄せる程度にしてあとはクロスに任せましょう。
床をスクイジーで切っていくとスクイジーの羽(?)がヘタってきて水切りが悪くなってくるので代用のものが何かしらあればそちらがいいでしょう。
最悪いきなりクロスでも絞る回数が増えるだけですのでそれはそれで構いません。
我が家では床用のスクイジーと壁天井用のスクイジーで2種類使っています。
ちなみに壁掛けのフックはマグネットです。
ユニットバスの壁は金属の場合が多いので意外としっかりくっついてくれますよ。
家で余っているものでも構いませんし、100円ショップに売っているようなもので充分です。
こんな感じで毎日10~15分ほどの時間をかけてメンテナンスを行っていれば、パッと見で清潔な風呂場をある程度維持することが可能です。
おまけ:換気は扉を締めて常時換気がいいらしいです。
うまいこと水を切ったら使っていない時間の換気についてです。
色々調べたところによると、基本的には扉を締めて常時換気というのが一番効率よく湿気を取れるんだそうです。
扉を開け放して換気扇を止めておく人もいます(私も以前はそうしていました)が、これは空気の流れが滞るため換気の効率としては良くないんだとか。
お風呂場の扉に換気口(ブラインドの羽みたいなの。「ガラリ」とかいう名前だそうです)がついている場合は扉をきっちり締めて換気扇を回しておく、換気口がついていない扉の場合は少しだけ扉を開けて換気扇を回すのが効率のいい換気だそうです。
ちなみにお風呂に窓がついている場合でも窓を開けて換気をするのはあまり良くないんだそうです。
というのもお風呂場の窓は大抵上の方についており、換気扇も上部にあることがほとんどなため、お風呂場の上の方だけゴリゴリ換気されて下の方は滞ってしまうからです。
空気の入口を下の方にしておくことで換気の効率が上がるという話でした。
まあいろいろ試してみるのもいいかと思いますよ。
我が家では引っ越して半年ほど経ちますが、今回書いたやり方で汚れは概ね防げています。
床に多少の汚れは出ますがちょっと擦れば落ちる程度の被害で済んでいます。
というわけでお風呂場のメンテナンスについていろいろ書いてみました。
ユニットバスの寿命を伸ばしてリフォームを先延ばしにするためにはとにかく水気を排出することが大事ですよ、というお話でした。
以上です!