タイトルの通りなんですが、私は昔、パソコンを修理に出したらファンの掃除だけで3万円かかったという経験があります。
今思えばパソコンについての知識があまりにもなさすぎたための勉強料みたいなものなのですが、そのことについて書き進めていこうかと思います。
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何も知らなかった若き日、パソコンが突然シャットダウンして大慌て。
私は昔、SOTECのノートパソコンを使っていました。
SOTECにした理由は単純に安かったからです。
パソコンの知識が全くない私は、かさばらないという理由だけでノートパソコンを希望していたのですが、当時はノートパソコンは非常に高価で大体20万円くらいしたんですね。
そんな中SOTECだけは10万円という破格の値段で売っていたため迷わずそれを選択したわけです。
その前のパソコンは6年くらい使っていたのでその時買ったパソコンもそれくらいは保つだろうと思って使っていました。
しかし1年も経たないうちにそのパソコンに異常が現れます。
何の前触れもなく使用中に突然電源が落ちてしまうようになったのです。
「SOTEC 突然 電源 落ちる」とかでネットで調べてみても、SOTEC製パソコンの悪口ばかりで解決策は全くありません。
この時点では安さにつられてゴミを掴まされたのだと絶望するしかありませんでした。
何とかかんとか「熱暴走」だと突き止めた愚か者が採った行動は?
しかし、調べているうちに一つの疑問が出てきました。
自分の症状は「電源が突然落ちる」だけどそれはネットで出てこないな…。
もしかしたらメーカー由来のトラブルではないんじゃないかと思い、検索方法を変えてみることにしました。
検索ワードを「パソコン 突然 落ちる」あたりに変えて検索してみると、SOTECではありませんでしたが同じような症状が出る事例を発見することができました。
そして原因はどうやら「熱暴走」らしいというところにたどり着くことができたのです。
熱暴走とは何らかの原因でパソコン内部の温度が上がりすぎて、パソコンの許容範囲を超えたために安全装置が起動して強制的に電源を落とされることらしいです。
ここで私が採った行動は、熱暴走の原因を探すことではなく、
熱を抑えるアイテムを探す
という愚策でした。
そして購入した商品がこちら。
ノートパソコンの下に設置してファンを回して排熱するというアイテムです。
ちなみにファンを回す電源は当該ノートPCから取ります。
もちろん私はそこまでパソコンに負荷をかけるような使い方をしていないのでそんな商品は必要になるわけはないのですが、前段階で刷り込まれたSOTECの悪口により「そういうこともあり得る」と思い込んでいたのですね。
そしてそのノートPCクーラーを取り付けてしばらくは問題なく使えていたのですが、そこから2ヶ月も経たずにまた突然電源が落とされてしまうようになりました。
買ったクーラーは無駄金という他ありません。
10万のパソコンに修理代3万円。内容はまさかのファン掃除のみ。
万策尽きた愚かな若者は、このパソコンを購入した某大手家電屋に泣きつくことになりました。
とりあえず現物を預けないことには始まらないので、ノートパソコンを持って店舗に赴きます。
そこで一旦預けて見積もりを出してもらうことになりました。
数日後、某家電屋から見積もりの連絡が入ります。
合計3万円になります。
そんなにかかるんですか…。
このタイプのパソコンの修理となるとどうしてもかかってしまいます。
10万のパソコンの修理で3万というのは当時の私でも高いと思いましたが、知識のない私はその金額を飲むしかありませんでした。
最初から13万のパソコンを買ったんだと自分に言い聞かせて納得するしかありません。
それでお願いします。
さらにそこから1週間くらい経ってやっとパソコンが戻ってきました。
一体何に3万も取られたのかと気になったので明細を見てみると、内容はたったの2行でした。
技術料・・・30,000円
内訳:ケースファン清掃
これだけです。
もう少し詳しく書いてくれてもいいんじゃないかとは思いましたが、おそらくそれしかやってないのでしょう。
つまり、このときの故障は「ファンの掃除だけで直る程度の症状」に過ぎなかったのです。
ファンの掃除だけで3万円が妥当だと思えないなら自分でやるしかない世界。
3万円の内容がファン掃除だけだったということはわかりましたが、この3万という金額は果たして妥当な金額だったのでしょうか?
店員はハッキリと「どうしてもかかる」と言ってはいましたが、この金額は今でも妥当とは到底思えません。
というのも、この外側のファンはドライバー1本で簡単に取り外しが可能で、掃除も綿棒とかハケのようなものでササッと埃を落とすだけで終わってしまうからです。
店側では修理の最低金額が内規で決まっているのかもしれませんし、
という感覚で吹っかけてきたのかもしれません。
事実のほどはわかりませんが、公序良俗に反する金額とも言い難いので「ぼったくりだ!」と騒いでも徒労に終わるのは想像に難くありません。
いずれにせよ私はこの件で、
- 熱暴走はファン掃除で直る。
- ファンはドライバーだけで取り外し可能。
- 金額に納得できないなら相見積もりを出すか自分でやるしかない。
ということを学びました。
金融や携帯電話の世界と同様、パソコン周りの世界も情報弱者から搾取することが当たり前なんだと今は考えています。
ちなみに私はこの件ともう1件の失敗を経験として、最終的にデスクトップのパソコンは部品から自分で組み立てるようになりました。
自作PCはパソコンについていろいろ知ることができるのでかなりオススメです。
※もう1件の失敗についてはこちら
ファンの掃除だけで3万取られた話のまとめ。
- 今回はSOTECは悪くない。(ちなみにSOTECのパソコンはもう売ってません)
- 熱暴走の原因はファンに溜まった埃。
- 金額と修理の難易度は必ずしも比例しない。
- 掃除で3万とかふざけんな!(本音)
- ケースファンの取り外しはドライバー1本で可能。
- パソコン周りの知識は多少ないといいだけお金を取られる。
- 簡単な仕組みくらいは勉強して損はなし。
- 自作いいよ自作。
多分熱暴走の原因は、安いノートパソコンで排熱が充分な構造ではなかったことと、メンテナンス自体を全く行わなかったことの複合的なものだったと思います。
今のノートパソコンではそうそう起こらないとは思いますが、もし同様の症状が起こった場合は修理に出す前にファンの掃除をしてみるといいと思います。
部屋選びも大事かもしれません…。
以上です!