皆様はパソコンを買い換える際、どういう基準で選んでいますか?
この記事は、昔何も知らないまま家電屋に特攻して10万円のゴミPCを掴まされてしまった愚かな若者の話です。
パソコンは安い買い物ではないので、買うときには少しくらい調べてから行ったほうがいいですよ。
Contents
ノートPCが壊れた!買い替えのため丸腰で家電屋へ。
私は当時パソコンについて何も知らない無知な若者でした。
それまで使っていたSOTECのノートパソコンが3年ほどで壊れてしまったため、貧乏ながら新しいパソコンを買うために家電屋へと赴きました。
SOTECノートパソコンのエピソードはこちら↓
ちなみにそれまでは「かさばらない」という理由だけでノート型を選んでいましたが、よくよく考えるとパソコンを持ち出す機会など皆無でした。
そのため、価格帯が少し安めのデスクトップパソコンを買おうと思い立ったのです。
行ったお店は某大手家電量販店。
都心ながらも大きい店舗を構え、PCフロアもかなり大きかったので数多のパソコンが展示されていました。
無知なのに家電屋にパソコンを買いに行った若者の末路。
何はなくとも店員を捕まえてみる。
さてパソコンの知識が全くない無知な若者は何を選んでいいのかさっぱりわかりません。
とりあえず店員さんを捕まえて話を聞いてみることにしました。
当時の私の知識はこの程度です。
- ノートはデスクトップより値段が高め。
- パソコンとかは進化が速い。
- なので旧モデルは避けたい。
- 熱暴走はファンの掃除で防げる。
冗談ではなく本当にこんなものです。
近くをうろついていた店員さんを捕まえてパソコンの買い換えをしたい旨を伝えます。
ちなみにご予算はどれくらいですか?
それでしたらこちらの商品はいかがでしょう。
春モデルでほぼ最新なんですが、他店舗で展示されていた新古品なのでお値段はかなりお安くなっています。
当時はデスクトップPCのメーカー品は大体15万円くらいはしていたのですがその商品は約10万円のVALUESTARでした。
無知ゆえに何も疑うことなく買ってしまう。
私はここで何も疑うことなく勝手にいい方に解釈して購入を決めてしまいました。
流れはこんな感じです。
- 「ほぼ最新」を勝手に「最新モデルと遜色ない」と解釈。
- そのため「旧モデルは避けたい」の条件はクリア。
- そもそも「同時期モデルでもスペックに差がある」ことを知らない。
- そのため周りのPCより安いのが「展示品だったから」と思い込む。
- VALUESTARは聞いたことがあり、さらにNEC製と知り無駄に安心。
この辺で既に半分以上買う気でいたのですが、ここで店員さんからダメ押しが入ります。
そういって見せてくれたのが、値札の隣の売約状況でした。
そこには、10個のマス目が印刷されていて、そのうち8つのマスに誰のかよくわかりませんが判子が押してありました。
おそらく在庫が10台しかなく、そのうち8台が売約済みという意味なのでしょう。
かくして私は勝手に都合のいい解釈を重ねて10万のパソコンを即決で買ってしまいました。
何かもっさりする…からのスペックを知って絶望。
設置したパソコンを使い始めたとき、若干の違和感を覚えました。
特に負荷をかけるような使い方をしているわけではないのですが、何をやるにしても少し重いというか動作がもっさりしているんですね。
しかし、壊れる直前の先代機(SOTECノートPC)よりは多少軽かったのでそれほど不便はなく使い続けていました。
それからしばらくして、ひょんなことからオンラインゲームなるものを始めました。
時期的にはブラック税理士事務所に勤めてちょっと病み始めた頃です。
んで次の日は9時出勤。
話はパソコンに戻ります。
ただでさえ通常の使用時にもモッサリしているわけですから、オンラインゲームの処理に耐え切れるわけはありません。
動作は常にカクついていますし、入力動作がゲームに反映されるのも常にタイムラグがありました。
そのせいか仲間とダンジョンに行ったときも、曲がり角で仲間を見失って迷子になるという非常に迷惑なことが頻発していたのです。
さすがにおかしいと思ったメンバーが私に尋ねます。
ゲーム内チャット
処理間に合ってないんじゃない?
当時はよく「Intel入ってる」というテレビCMが流れていましたので、私は「Intel」と書いてあればそれなりに優秀なPCだと思い込んでいました。
ゲーム内チャット
・・・
Celeronって書いてあるからPentiumじゃないっぽい。
それPentiumより下のやつだよ。
よく動いてるなそれ。
調べてみると、当時販売されていたIntel製のCPUでは一番下のクラスのものであることがわかりました。
つまり、私が買ったパソコンは
展示品だったため大幅値引きされていたのではなく、元々価格なりの低スペック機だった
ということになります。
おそらく展示による値引はせいぜい数千円とかその程度で、そもそもが高い高スペック機ではなかったのでしょう。
それを勝手に、
と勘違いしていたわけです。
それからしばらくは、ゲームにログインしても仲間とダンジョンに行くことを躊躇するようになってしまいました。
次のパソコンを手に入れるまでの間は、複雑な形状のダンジョンには一切行かなかったような気がします。
「もう騙されたくない!」調べた結果「次は自分で組む!」
ちなみにそのパソコンのスペックはうろ覚えですが、
- マザーボード:不明
- CPU:Celeron(シングルコア、型番不明)
- メモリ:256MB
- 電源:300W
- ストレージ:100GBくらいのHDD
- ドライブ:CDドライブ
- グラフィックカード:オンボード
- OS:Windows Vista
- Office:あり(2007?)
現在では考えられないくらいの低スペックですが、当時はこれくらいのパソコンが家庭向けのエントリーモデルとして一般的だったんだと思います。
少なくともゲームをする人用としては作られていなかったんですね。
ちなみにこのパソコン付属のキーボードだけは使いやすかったので10年以上経った現在でも現役です。
いろいろ調べていくうちにいくつかわかったことがあります。
- CPUは同時期モデルでもグレードによって全然価格もスペックも違う。
- 他の部品もピンキリ。
- メモリは既成品でも簡単に増設可能。
- ゲームをするならオンボードではないグラフィックカードが必要。
- Windows Vistaはゴミ。
- メーカー品のスペックは「何もない」か「全部乗せ」になりやすい。
- 国内メーカーのパソコンは総じて高い。
大体こんな感じのことがわかりました。
そして考えた結果、次のパソコンは買わずに自分で組もうという結論になりました。
その後、自分でパソコンを組むために更にいろいろ調べたところ、一刻も早く組みたくなり、件のVALUESTARを使い続けるのが嫌になってしまうという副作用が出てしまいました。
そのため、まだ使えるVALUESTARは新しく組んだパソコンに追いやられるという形になり、わずか2年ほどで用済みになりました。
10万でゴミを掴まされた話まとめ。自作を1度やってみるのは地味におすすめです。
- 「展示品だから割引」というのは真に受けるな。
- 展示品割引は全体価格からしたら微々たるもの。
- パソコンを買う際はパーツのスペックを理解していないとあとで困る。
- VALUESTARのキーボードは地味に使いやすい。
- パーツの知識を得るのにパソコン自作はおすすめ。
昔からパソコンを自作する人がいることは知っていましたが、正直オタクが自己満足のために作っているものだとばかり思っていました。
しかしこの件で、
自分の用途に合わせたパソコンは自分で組んだほうがハズレがない
ということが初めてわかりました。
彼らはそこにいち早く気づいて実践していたんですね。
昔と違って今はパソコンを自分で組むことで大幅に安くなったりはしませんが、体系的にパソコンの知識がつくので1度はチャレンジしてみるのもおすすめですよ。
移ろいが速いので書いてる間に古い情報になっちゃうし…。
以上です!
※2020年12月追記:書いてみました。