私が昔貧乏だった頃、お金の使い方を考えると、「貧乏たるべくして貧乏であった」ということを思い知らされます。
そのうちの一つが、「ペットボトル飲料」です。
小さな事かもしれませんが、収入が少ない中ではこの積み重ねは馬鹿にできないことですので今回はそのへんについて綴っていきますよ。
ちなみに今回の記事ではほとんどの場面において、「冷たいお茶を飲む」ことを前提にして書いていますので予めご了承ください。
Contents
コンビニでお茶を買っていた貧乏時代
言うまでもありませんが、コンビニエンスストアでペットボトル飲料を買うとほぼ定価です。
500mlであれば150~160円、2リットルペットボトルであれば320~350円くらいですか。
高いですねえ。
今思うとなぜこんな無駄なお金を使っていたかと思うのですが、私は実際に大学生~社会人時代初期には何も考えずにコンビニでこれらを購入していました。
特にコンビニで買う500mlのペットボトルはコストパフォーマンスはめちゃくちゃ悪いです。
1本150円としても500mlペットボトルのリッター単価は300円です。
ちなみに2リットルペットボトルだと1本320円としてリッター単価は160円、だいぶ下がりますね。
500mlペットボトルの不経済さ加減はおわかりいただけるかと思います。
私はお茶をガブガブ飲む人間ですので、初期はこの500mlペットボトルを1日4本くらい消費していました。
それだけで1日600円、月18,000円、年間21万円をお茶飲料に投じていることになります。お茶ですよ!?
社会人になってやっと、同じペットボトル緑茶でもスーパーのほうがだいぶ安いことに気づく
社会人になって少ししてから、どのタイミングかは忘れましたが、大型スーパーでお茶飲料が安く買えることに気づきました。
コンビニは定価なので飲み物が高いというのは知っていたんですが、スーパーとの価格差が距離と見合わないと勝手に判断していたんでしょうねえ。
スーパーの存在を知りながらあまり利用することはなかったんです。
自炊は多少していたんですが、スーパーよりも商店街のほうが家から近く、食材はそちらで揃えていましたので。
また、1本150円程度と高いものではないので、長期的に見たらどの程度の金額になるかなどを考えもしていなかったのが主因だったのでしょう。
しかしよく考えてみると、スーパーで2Lペットボトルのお茶は1本150円くらいで販売されることがしばしばあります。
特売がなくても200円程度です。
リッター単価はおよそ100円、コンビニ500mlペットボトルの1/3で済みます。
特売であればリッター単価75円ですから全然違います。
かくしてお金に困っていた私は、スーパーの特売日に2リットルペットボトルを買い込んでお茶を調達することにしました。
以前と同様1日2リットルお茶を消費するとして、これだと1日150円、月4,500円、年間で55,000円弱で賄えます。
コンビニに比べてキャッシュフローは大きく改善しました。
ただし、2Lペットボトルの買い溜めはかなり重くなるので、スーパーが遠い場合などは通販を活用するのもいいでしょう。
通販だと1本あたり130円程度から売られていますが、重量手数料(※特別配送料など名称は様々)という謎の制度があり、1商品300~350円ほどかかる場合が多いです。
例えばLOHACOだと12本入りが最大なので1本あたりの特別配送料が約29円、1本あたり合計で160円ほどが最安となります。
お茶パックで水出しすればリッター単価20円以下!
2Lのペットボトルを特売で買えばリッター単価は75円にまで落とせることがわかりました。
しかしお茶をパックで水出ししてしまえば更にリッター単価は下がります。
例えば、下の伊藤園緑茶パックは概ね500円程度です。
50パック入っているうちの3つを2リットルのポットで水出しします。
500円で2リットルのお茶が16.6本分作れることになりますね。
リッター単価は驚きの15円です。
水代(水道水利用)を加えても16円に満たないでしょう。
ペットボトルのお茶を特売で買うコストの1/5になります。
もちろんポットを持っていない人は新たに購入する必要がありますが、せいぜい1,000~2,000円程度です。
300回入れ替えたら壊れると仮定すると600リットルです。
リッターあたり 2,000円÷600リットル=3.3円 ですので、お茶と水とポット全部足してもお茶のリッター単価は19円ほどです。
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お茶を買うコストパフォーマンス比較
お茶を1日平均2リットル飲む場合のコスト比較です。
購入場所 | 種類 | リッター単価 | 月額 | 節約額 |
コンビニ | 500ml | 320円/L | 19,200円/月 | ±0円/月 |
コンビニ | 2L | 160円/L | 9,600円/月 | ▲9,600円/月 |
スーパー他 | 2L | 75円/L | 4,500円/月 | ▲14,700円/月 |
スーパー他 | パック | 20円/L | 1,200円/月 | ▲18,000円/月 |
こうやって比較してみると、お茶に月2万近く払うとか狂気の沙汰としか思えませんよね。
これをお金のない若い頃に平気でやっていたかと思うとゾッとします。
スーパーやネット通販で2リットルペットボトルを買い込んでいた時代は、自分の部屋に常時10本以上のペットボトルが置いてありました。
大災害が来ても水分の補給に困ることはなかったでしょう。
利尿効果で災害時に向かないって言うけどな!
それでも月4,500円ですから収入の少ない若者にとっては負担が少ないとは言えません。
現在はお茶パックを利用しているので月1,200円でお茶は飲み放題です。
お茶を水出しするデメリット
もちろんいいことだけではありません。
ペットボトルの利用にはないデメリットもありますので、それについても書いていきます。
お茶が完成するまで時間がかかりすぎない?
用意してからできるまでの時間はどうすんだい?
確かに水出しは時間がかかります。
好みにもよりますが、数時間から半日くらい置いておかないといい感じにお茶が出ません
お湯出しであれば1時間くらいで出ますが、お湯を沸かす手間と冷ます時間を考えると現実的とは言えません。
これはもう数でカバーするしかないでしょう。
我が家では、お茶保冷用のポットが4つあり、冷蔵庫に常時ポットが3つ入っています。
冷蔵庫に1つ空きができたら予備の1つでお茶を作るというサイクルでお茶が途切れないようにしています。
ポットを1つで済ませようとするとお茶が途切れ、結局その間はペットボトルを買ってくる羽目になるため、なるべくお茶が途切れないように数を増やして対応するのがおすすめです。
お茶のポットを洗うのが面倒くさくない?
こればっかりは何とか頑張って下さい。
これは個人的な感覚ですが、ポットを1つで回そうとして、お茶がなくなったタイミングで「ポットの洗浄」「お茶パックをセット」「出るまで待機」という一連の作業を行うから億劫になるのではないでしょうか。
冷蔵庫の中に常備しているポットの数プラス1でローテーションを組んでおけば、ポットを洗うタイミングを、他の食器を洗うタイミングと同じにすることが可能です。
それだったら食後の洗い物が1個増えるだけでそれほど負担にならないような気がしませんかね?
いずれにせよパックでお茶を用意するポットは複数用意しておくことをおすすめしますよ。
出先でお茶が飲みたいときにポット持っていけないでしょ?
お茶を出す用のポットはさすがに出先に持っていけません。
パックのお茶が普通になってくると、コンビニや自販機で500mlのペットボトルのお茶を買うのに抵抗が出てくるはずです。
週に1回外出するとしてその都度160円支払っていたら月に640円、年間で8,000円が追加でかかってしまいます。
たまに買うくらいであれば必要経費と言えなくもないですが、外出の頻度が多かったり職場で無料のお茶が飲めなかったりすると出費はバカになりません。
私は休日の外出では魔法瓶を利用しています。
昔は、
と毛嫌いしていたんですが、今は魔法瓶もずいぶん軽くなりましたね。
休日に半日くらい外出するときは500ml前後の魔法瓶に冷たいお茶と氷を入れておけば帰宅まで冷たいお茶を飲むことができます。
結局職場で買い足さなきゃじゃん!
そんなあなたにはこれです。
そうです。容量何と約1.1リットルの水筒です。
1.0Lと書いてありますが実際にはもう少し入ります。
魔法瓶ではないので保温できませんが、このナルゲンの水筒はマイナス20℃までの対冷性能を持っていますので蓋を外せば冷凍庫に突っ込んでおくことができます。
前の夜に、この水筒にお茶を7分目くらいまで入れて一晩冷凍しておきます。
こぼれるのが心配な場合はラップしてゴムか何かで止めておくといいでしょう。
すると次の朝には大体凍っています。
朝出社する前に満タンまでお茶を注いで持っていけばいいという算段です。
これで大体帰宅まで冷たいまま保たせることができます。
しかも氷を入れていないので時間が経っても薄くならないというおまけ付きです。
夏場など溶けるのが速いと思ったら保温カバーらしきものを巻いておけば保ちます。
この水筒の保温カバーもあるようですが、在庫も少なく結構なお値段なのでわざわざ買わなくても厚手の布などでも十分です。
結露も吸収してくれるのでおすすめですよ。
ちなみに満タンまで入れてから冷凍してしまうと、蓋が閉まらなかったり、溶け始めが遅く飲めるようになるまで時間がかかるという問題が発生しますので、若干少なめに入れて凍らせるのがコツです。
これで日常のほとんどのシーンでお茶を快適に飲むことができます。
なお、「冷凍作業とか面倒くさいぜ!」という方は1Lの魔法瓶もあるにはあります。
保冷カバー付きでいい感じなのですが重量は結構あって約500gです。
また、それなりにかさばりますので普通の水筒を冷凍するかはお好みですでどうぞ。
そもそもお茶じゃなくてコーラ飲みたいんですけど?
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お茶は自分の家で水出しすれば格段に安くなる話のまとめ
- コンビニで500mlのペットボトルのお茶を買い続けると、1日2L消費するとして月2万円近くにもなる。
- スーパーの特売で2Lのお茶を買い溜めすれば月4,500円くらい。
- それでも高いのであれば自分の家で水出ししてしまえば月1,200円程度。
- ただし、ポット代などの初期投資が若干必要。
- 出先でお茶を飲むのであれば自宅のお茶と氷を魔法瓶に入れて持っていこう。
- 昔に比べて魔法瓶は軽くなっているのでペットボトルを持ち歩くのとそれほど変わらない(主観)。
- 仕事中など長丁場でもっとお茶を消費する人は、対冷水筒ごと凍らせて持って行ってしまえばいい。
- 凍らせるときは蓋を外しましょうね。
- 満タンまで注いでから凍らせてしまうと悲しい結末に…。
- 7分目くらいまでを凍らせて、家を出る前に継ぎ足して行けば解決。
- 水出し用のポットは複数用意して、冷蔵庫に入れる分プラス1個でローテーションを組むのがベター。
こんなところでしょうか。
水出し用のポットは、できれば冷蔵庫のドアポケットに入る幅の2L程度のものがベストです。
あまり容量が小さいと回転が速くなり洗う手間も増えます。
逆に容量が大きすぎると消費に時間がかかって悪くなる可能性もありますのでご注意ください。
ちなみに我が家で利用しているのはこちらです。
ドアポケットに収められ、2.2Lの大容量です。
お値段も900円しないので複数買っても懐はそれほど痛みません。
ただし、記載のある「横置き可能」というのは過信しないほうがいいです。
最初のうちは横置きできますが、使っているうちにパッキンがヘタってくるので横置きするとお茶がダダ漏れします。
どうしても横置きしたいという方はもっと高くてしっかりしたものを買ったほうがいいでしょう。
我が家ではこんな感じで大量消費するお茶のコストを下げています。
「お茶をたくさん飲みたいけどお金がない!」という方は、今すぐコンビニのペットボトル緑茶をやめて自宅で水出ししてみてください。
あ、少しお金に余裕のある方はスーパーとか通販で2Lのお茶を買いだめするのも楽ちんでおすすめですよ!
以上です!