携帯電話絡みで頭を悩ませている人には大体1つの共通点があります。
それは、
3大キャリアでスマートフォンを契約している
ということです。
携帯電話絡みで悩みたくなかったらさっさとMVNO(格安SIM)に乗り換えてしまうのが最良の特効薬ですよ、というお話です。
Contents
よくある携帯電話絡みの悩み?
実際に私も過去には携帯電話絡みでかなり悩んだ経験があります。
これは当人が思っている以上に深刻で、今思うと四六時中悩んでいたのではないかと思うほどです。
いくつか例を挙げてみます。
スマホを使っていると電話代がとにかくが高い。
当時私が一番悩んでいたのがこれです。
docomoでスマートフォンを契約していたのですが、月々の料金は7,000円くらいはかかっていました。
もちろん通話代は別です。
若者の給料というのは高くありません。
手取りにしたら月15万円を下回る人も多いでしょう。
そんな中で7,000円も電話代に取られてしまうわけです。
人によっては5%も携帯電話だけに持っていかれてしまうことになります。
また、7,000円の電話代だけならまだいいのですが、中にはショップに言われるがまま、
- 訳のわからないアプリを山ほどインストールさせられる。
- 意味のない保守契約をさせられる。
- 必要のないタブレット契約をさせられる。
- 必要のないフォトフレームを契約させられる。
などでさらなる無駄金を支払っている人もいるかも知れません。
また、動画ばっかり観ていて月末近くになるとついつい割高な追加パケットを買う人もいるでしょう。
そんな場合はスマホ周りだけで月に1万円を軽くオーバーしてしまいます。
キャリア(docomo、au、ソフトバンク)で契約している限りこの利用料金の悩みは尽きることはありません。
複雑な料金プラン。どれが一番安いの?
電話代に付随する悩みではありますがこれも悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
キャリアの料金体系はうんざりするほど複雑です。
キャリアが大体3社で足並みを揃えて似たような新プランを発表するんですが、それに惑わされてしまうユーザーの多いこと多いこと。
キャリアが、
「なんと実質〇〇円もお得に!」
なんてアピールしてきますが、その恩恵を受けるためには特定のプランへの加入が必須条件だったり、単にシェアプランを頭割りしただけなので一人では高くつきますっていうオチだったりします。
料金体系が複雑すぎるがゆえ、ユーザーはショップの言いなりになって結局料金は高いままということもしばしばです。
そして自分の電話代を安くするために人を巻き込んだりする必要が出てくるんですね。
これではもうキャリアの思う壺です。
実際に私がこの辺の人間模様で頭を抱えた事案がこちらです。
割引終わっちゃう!お金ないけどスマホ買い換えなきゃ!
キャリアには割引を謳った2年縛りという呪いが存在します。
指定端末を買うと、最大2年間所定の割引が適用されるシステムですね。
これはキャリアの契約の中で個人的には一番の癌だと思っているんですが、このシステムのせいでユーザーはバカ高い端末を2年毎に買い換えさせられています。
そのためユーザーは、2年が近づくと残りの割引回数がゼロになる前に買い替えのためショップへ走ることになります。
しかしそもそもスマホ端末の価格が10万円近くするので、
- 割引分がそのまま端末代として上乗せされる分割払い。
- 割引を享受するための一括払い。
の選択を迫られるのです。
買い替えを止めるという選択肢もありますが、そうすると今度は旧端末のまま電話代が上がることになりますのでそれを選択する人はそんなにいないでしょう。
古い端末のまま電話代だけが上がるのは損と考えるのは普通のことですからね。
そして買い替えを選択して問題を先送りにし、また2年間電話代が高いことを気にしながら縛られて生きていくのです。
これらの悩みはMVNOに乗り換えることでほぼ解決できる。
乗り換えるだけで月に数千円安くなる。
料金が安くなるのは周知のことかと思いますが、これは厳然たる事実です。
月に2,000~4,000円程度の通信費削減が可能です。
docomoの料金例 spモード使用料含む |
一般的なMVNO | 乗り換え結果 | |
1GB | 3,200円 | 700円前後 | 2,500円ほどお得 |
3GB | 4,300円 | 900円前後 | 3,400円ほどお得 |
5GB | 5,300円 | 1,500円前後 | 3,800円ほどお得 |
10GB | 6,300円 (5GB超20GBまで) |
2,500円前後 | 3,800円ほどお得 |
20GB | 7,300円 | 4,500円前後 | 2,800円ほどお得 |
MVNOによっては上記の料金例よりも安い価格設定をしている会社もありますので、その場合は5,000円近い圧縮も可能になります。
特にユーザーの多い層である3GBの料金だと通話基本料を含めて約5,300円→約1,600円と3分の1に通信費を削減できるためその効果は絶大です。
MVNOの料金プランは単純。
気にするのはパケット量とオプションだけ。
MVNOの料金体系は多くの場合、キャリアの料金プランと比較するとかなりシンプルにまとまっています。
やれ「一人で使うより家族で使うほうが安い」だの、「割引の条件がどうのこうの」だのは考える必要はありません。
なぜならわざわざ家族を巻き込まなくても一人のまま安い料金プランを選択できるからです。
MVNOの料金プランを考える時に必要なのは、
- 必要なパケット通信量。
- 電話機能が必要か否か、電話機能を付ける場合通話オプションが必要か否か。
の2点に集約されるからです。
まず1つ目のパケット通信量については基本的に「少なければ安く、多ければ高い」というごく当たり前の料金設定になっていますが、ユーザーのボリュームゾーンである3GBのプランは各社の競争が激しいためかなり割安感の強い設定になっています。
「自分がどれくらい使っているかわからないけどそんなに多くないとは思う」という方はとりあえず3GBプランで契約して様子を見てみるのがいいでしょう。
各キャリアの通信量の調べ方は下記からどうぞ。
2つ目の通話機能についてですが、通話プランは基本的にデータ通信の価格+700円ほどの価格が設定されています。
通話機能自体については通信量のプランに準じたものを選ぶだけですので特筆すべき所はありません。
あとは、通話の利用状況によって通話オプションをつけるかどうかという選択だけです。
キャリアではフルタイムかけ放題が2,700円でしたが、残念ながらMVNOにはフルタイムの無制限かけ放題というオプションは存在しません。
フルタイムかけ放題がどうしても必要という方は、準キャリアのY!mobileに乗り換えるか、キャリアの通話端末との2台持ちを検討することになります。
MVNOの通話オプションには以下のようなものがあります。
※050番号を利用したIP電話のサービスやオプションは除きます。
オプション概要 | 取扱いMVNO | 価格 |
1回3分かけ放題 | IIJmio、BIGLOBEモバイルなど | 500~600円 |
1回10分かけ放題 | OCN モバイル ONE 他多数 | 800~1,000円 |
月30分かけ放題 | mineoなど | 500~840円 |
月60分かけ放題 | BIGLOBEモバイル、mineoなど | 600~1,680円 |
トップ3かけ放題 | OCN モバイル ONE | 918円 (10分かけ放題と セットなら1,300円) |
- 一度の通話時間がだいたい決まっているのであれば1回○円オプション。
- 時間はバラバラだが月の通話料がだいたい決まっていれば月○円オプション。
- かける相手が固定されていればトップ3かけ放題オプション。
のようにある程度利用状況に合わせたオプションを選べるようになっています。
もちろん通話をあまりしないという場合は無理にオプションを付ける必要はありません。
あくまでも必要な人のためのオプションです。
何もしなければ通話料は30秒で20円ですが、「楽天でんわ」などのアプリをインストールしてそこから発信すれば30秒10円と半額になります。
楽天でんわは[PR]楽天モバイルの契約をしていなくても利用可能ですので、かけ放題を契約していない人はインストールしておくといいでしょう。
MVNOのプラン構成がキャリアのそれと比べてかなりシンプルであるということはおわかりいただけたかと思います。
MVNOは割引の期限や買い替え時期の悩みはゼロ!
理由は最初から安いから。
もうこれは掲題の通りです。
MVNOは最初から安値の設定であるため、キャリアのように大幅な割引をちらつかせて客を釣るようなことはしません。
そもそも、キャリアが行っている割引の原資はバカ高い通信料から捻出されているのです。
7,000円最初に取り立てておいてそのうち2,000円を気に入った人に配るというやり方です。
MVNOは最初から安いのでそんなことはできもしなければする必要もないということですね。
ですので必然的に、持っているスマホを長く使えば使うほど支出が少なくなります。
買い替えのタイミングを決めるのはユーザーですから相手の都合で買い替えについて悩むこともなくなるでしょう。
自分で自分のスマホの状態と相談して決めればいいのです。
今どきの端末は2年を過ぎてもちゃんと使えるものも多いですし、そもそも2年スパンの買い替えは義務でもなんでもありませんからね。
https://3bone.net/keepyourphone01
このように、スマホ絡みの悩みは大部分がキャリアから離脱するだけで解消するというのが私の見解です。
個人的な意見を言わせてもらうと、
「悩んでいる暇があったらさっさと乗り換えたほうが経済的にも精神的にも良い」
の一言に尽きます。
逆にMVNOで発生する悩みは?実際は全然大したことない!
ここまでMVNOのいいことだけを書いてきましたが、MVNOに乗り換えることで発生する悩みというのもないわけではありませんので、そちらについても触れておきます。
平日昼間の通信速度が遅いのは事実。
スマホをいじる人口が飛躍的に増える平日の12時台は、全体的に通信速度が遅くなる傾向があります。
本来はキャリアも同じことなのですが、MVNOがキャリアから借りている帯域に対しての人口比が跳ね上がるためMVNOではキャリアよりも顕著に現れます。
通勤時間帯や夕方なども速度が落ちると言われていますが、こちらは正直昼休みほどハッキリと体感することは少ないでしょう。
やはりMVNOの鬼門は平日12時台です。
体感の話になりますが、12時台の速度は
- WEBサイトの閲覧に少し重くて軽くイラッとする。
- 動画は頻繁に止まってかなりイライラする。
という程度のものと見て差し支えないでしょう。
これをどの程度まで許容できるかは個人の判断になりますが、私個人としては、
「安くなるなら全然オッケー」
と考えています。
逆に、「昼休みのYouTubeは唯一の楽しみ!重くなるなんて許せない!」という方にはMVNOは基本的に向いていません。
そういった方は準キャリアと呼ばれる
- Y!mobile
- UQモバイル
を利用することで昼休みの速度を維持することが可能です。
ただし、
- 料金は通常のMVNOより高い。
- 2年目から料金が上がる。
- ○年縛りも存在する。
というキャリアに近い特徴がありますのでご留意下さい。
一方、昼休みにそんなヘビーな使い方はしない方や、職場のWi-fiが使える方はもっと安い普通のMVNOで問題ないと思います。
昼休みには何としても動画を観たい人…Y!mobile か UQモバイル
昼休みの速さはそんなに気にしない人…その他MVNO
スマホ端末を自分で用意する必要がある。
MVNOは基本的にネットで完結するため、どの機種を使うべきかなどをショップの店舗で手取り足取り教えてくれたりはしません。
乗り換えて最初の端末は従来キャリアで使っていた端末を流用すればいいのですが、買い替えの際は自分で端末選びを行います。
ただしこれはそれほど難しいことではありませんし、選択肢が増えるため逆に楽しみでもあります。
https://3bone.net/separatesimfromphone01
キャリアのショップで端末を買い換える場合は、割引の存在により選べる端末がかなり限定されてしまいます。
そのため不必要なスペックの高い端末を買わされることになるのですが、自分で端末を選ぶ際には用途に合わせて必要十分な端末を選べばいいのです。
キャリアのショップで購入していた方はあまりピンとこないかもしれませんが、スマホの端末はピンキリで、安いものであれば1万円台から販売されています。
高いほうが性能がいいのは確かなんですが、よほど安いものでなければ普段遣いで困ることはないでしょう。
体感的には3万円も出せばハズレ端末を掴まされることはほぼありません。
これを3年使うことができれば年あたり1万円、月割りすると900円以下ということになりますね。
https://3bone.net/newiphone-waste01
「よくわからないから適当ないいやつない?」という方向けの無難な機種だとZenfoneあたりになるんでしょうか。
2019年3月現在の最新機種だと価格38,000円ほどと少し高いですが、機能的には必要充分です。
強みはバッテリー容量が大きく(5,000mAh)、電池が長持ちします。
auは通話の方式がdocomoやソフトバンクと異なるため端末がau回線に対応していない場合があります。
- UQモバイル
- mineo Aプラン
- BIGLOBEモバイル Aタイプ
- IIJmio タイプA
- [PR]楽天モバイル au回線
などを利用予定の方は、端末買い替え時に「VoLTE対応」のスマホを選びましょう。
これに対応していないと最悪通話ができない場合があります。
もしくは、UQ mobile以外であれば端末買い替え時にdocomo回線のプランに変更するという手もありますよ。
ショップで相談できない!故障時はどうするの?
ほぼソフトバンクであるY!mobileを除き、MVNOは店舗はほとんどありません。
ですので何かを相談したくても駆け込むショップはなく、自分で解決するしかありません。
「そもそもそんなにショップ行かないでしょ?」という不都合な真実には蓋をしてその辺について書いてみようかと思います。
ショップに行く理由1.いろいろ相談したい。
ショップに相談しに行く理由の多くは「料金プランの複雑さ」に起因するものではないでしょうか?
シンプルな料金プランしかないMVNOにおいては、そもそもショップに行く必要自体が多くないと私は考えています。
家族を引き連れて、「この人とこの人が乗り換えるからどのプランで安くなる、ならない」みたいな相談はそもそも必要がないのです。
って人が無駄な契約させられて帰ってくるケースの多いこと多いこと。
ショップに行く理由2.スマホが故障した。
もう一つの大きな駆け込み理由は故障時かと思いますが、これも自分で代替機を用意さえしてしまえばあとは端末のメーカーに修理依頼をかければ済んでしまいます。
キャリアに紐付いていないスマホ端末はメーカーがちゃんと修理してくれます。
代替機は以前使っていたスマホでもいいですし、安いスマホを代替機用として持っておくのもいいかもしれません。
修理期間中くらいなら1万円台のスマホでも多分我慢できると思います。
いざ故障したら修理よりも買い替えたくなることのほうが多いよね。
ショップに行く理由3.故障じゃないと思うけど調子悪い。
設定がうまくいっていなかったり、微妙に調子が悪いなど、故障ではなさそうだけど思うようなパフォーマンスが得られないときにはついショップで相談したくなります。
しかし、実はその場合ショップに行くよりもネットで検索したほうが解決はしやすいです。
というのも、ショップの店員さんは我々素人が思っているよりもずっと商品について疎いんです。
経験上、ちょっと込み入った話を持っていくと、高確率で本部(?)に電話して確認しながらの作業になります。
ショップでないとできない手続きもあるにはありますが、大体の場合はネットや電話で完結します。
そして、設定などで困った場合にはGoogleで検索したほうが解決は速いです。
あなたが困っていることは大体先に誰かが困っていたことですから、解決方法は既にネット上に上がっていることのほうが多いんですよ。
キャリアのショップはほとんど気休め
ということを覚えておいて損はないですよ。
スマホの悩みはMVNOに乗り換えれば解決する話のまとめ。
- 電話代が高いという悩みはMVNOに乗り換えるだけで解決。
- 割引云々で悩むのは無駄。
- 最初から回線と端末は分けて考え、安い回線を使えばOK。
- でもau回線だけは気をつけて。
- MVNO、12時台の速度は遅いが動画以外は実用に足る。
- 昼休みに動画観ないと死んじゃうの?
- 端末選ぶの楽しいよ?
- 相談はショップよりもGoogleの方が有用。
- 故障はメーカーに修理依頼すればOK。
まとめるとこんな感じですね。
政府の横槍でキャリアの抱き合わせ販売などが今後できなくなる可能性が高まっていますが、個人的にはこれはいいことだと思っています。
というのも今までの携帯電話契約では、情報を持たない人がキャリアに搾取されていました。
今後は割引という名のごまかしが効かなくなることによって搾取されていた事実をより鮮明に突きつけられることになります。
キャリアから逃げる人たちが増えれば、MVNOがちょっと詳しい人達だけのものではなくなってきますからね。
SIMの契約を考えることがスマホの使い方を覚えるのと同じレベルになることを期待しています。
これは断言してもいいですが、何もせずにキャリアに留まっていても電話代が安くなることは絶対ありません。
キャリアにとっては客単価を単純に引き下げると減益に直結するからです。
キャリア側のプランがどう変わろうとも劇的に安くなることはありえず、その規約をうまく利用した人と、MVNOという別の道を選んだ人だけが安くなるでしょう。
乗り換えの決断を先送りにしていてもいいことはありません。
「来月が解約金かからない月」とかいう場合は別ですが、サポート割引がなくなってやっと乗り換えるよりも、少しでも早く乗り換えた方が悩みからは早く開放されます。
サクッと乗り換えて電話代の悩みを解消してみませんか?
以上です!