突然ですが私は、アウトドアでの飲食が好きではありません。
やたらとキャンプとかバーベキューをやりたがる人がいますが、虫は出る、直射日光が痛い、そして何よりビールがぬるいという三流店以下の環境で飲食をするのがどうしても好きになれないのです。
絶対みんなで居酒屋行ったほうが快適でしょ?と割と本気で思っています。
今回はそんな私が、満足度の低い屋外での飲み会に対して少しでも快適性を増すために用意した苦肉の策について書いていきますよ。
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とにかくぬるい飲み物が嫌い。
大体アウトドアシーンで出てくる飲み物ってキンキンに冷えていることはないんですよね。
どうにも私にはこれが耐えられないんです。
特にビールは時間とともにぬるくなってきて最悪です。
確かにみんなではしゃいでいるときにはお酒が欲しくなるんですが、口にしたビールがぬるいと途端にテンションが下がります。
ぬるいビールならお茶でいいですってなるんですけど何故かみんな美味しそうにぬるい飲み物を飲むのが当然みたいな空気、耐えられない。
てかキンキンじゃない酒もアウトドアの醍醐味だろ?
みたいな感じでぜんぜん噛み合わないわけですよ。
こうなるともうぬるい飲み物を避けるためには自分でなんとかするしかないので自衛策を練ってみました。
必須アイテム1.保冷バッグもしくはクーラーボックス
おすすめは保冷バッグ。クーラーボックスほどガチに見えない。
これはアウトドアシーンでは普通に持ってくる人も多いかと思います。
保冷する入れ物には大きく分けて2種類あります。
- クーラーボックス
- 保冷バッグ
このうち、保冷効果が高いのはクーラーボックスの方です。
しかしこちらはグループで行ったら誰か一人は持ってきているでしょうし、プラスオンで自前のものとして持っていくにはかさばって重いのが難点です。
アウトドアに全く明るくないのにガチ勢と思われてしまうのも嫌ですしね。
というわけで私が購入したのはこちら。
これならまあパッと見で大きめのカバンに見えないこともありません(?)。
私が購入した「AOクーラーズ キャンパス 12パック ソフトクーラー」は保冷バッグの中では抜群に保冷効果の高い商品のようです。
実際に1泊2日で持っていきましたが、帰宅するまで中の保冷剤が溶け切ることなく残っており、常時冷たい飲み物を飲むことができました。
キャンパス ソフトクーラーの容量は?
私が購入した「12パック」はラインナップの中でも小さいサイズのものです。
それほどたくさんは入りませんが、当座で飲む分を保冷するには十分な容量です。
大体500mlのペットボトルが10~11本くらい入ります。
上部に余裕がありますが、実際の運用時には保冷剤や氷を入れることを考えると飲み物をパンパンに詰めることはオススメしません。
見た感じ素材が分厚いですが、これにより保冷性の確保と結露の防止を実現しています。
チャックを閉めて、赤丸部分の留め具を留めて保冷、持ち運びを行います。
ちなみにショルダーベルトもついていますので、持ち運び時は手持ちと肩掛け両方可能ですよ。
容量に不安のある方は、このシリーズで24パック、48パックと大容量のものがありますのでそちらを検討されてもいいでしょう。
カラーは各種ありますのでお好みの通販サイトで探してみるのもいいかもしれませんね。
実際に保冷効果がどんなものか試してみる。
という方もいるかと思いますので、実際に保冷効果がどれほどのものかを実験してみました。
上述の保冷バッグに水を入れて凍らせたペットボトルを突っ込んで溶けるまで放置してみます。
どうなれば勝ちとか負けとかではありませんが、この溶け残り具合を見てご判断いただければと思います。
条件は
- 水を入れて凍らせた500mlペットボトルを1本入れる。
- 保冷剤不使用
- 適当なタイミングで開閉を何度か行う。
こんな感じです。
スタート 22:30 室温26℃
この後ペットボトルを保冷バッグに入れチャックを閉めてすぐ寝ました。
起きるまでの間は閉めっぱなしです。
起床時チェック 翌朝6:30 室温28℃
スタートから約8時間で大体7割くらい溶けているでしょうか。
私が想像していたよりも溶け具合は少なく、保冷剤なしでこれくらいならなかなか優秀だと思いますがいかがでしょうか。
その後40分おきくらいに開けてチェックしていきました。
結局溶け切ったのは10時過ぎくらいでした。
実験終了 10:15 室温26℃
結露でわかりにくいですが氷は溶けきりました。でも冷たいです。
しょぼい実験ですが、500ml相当の氷を開閉を行いつつ保たせられるのは概ね11時間ほどということがわかりました。
これに保冷剤を加えれば保冷できる量も時間も増やせると思いますので、個人的にはなかなかの性能だと思いますよ。
必須アイテム2.保冷バッグと必ず併用すべき「保冷剤」
たまに、クーラーボックスを使う時に冷えた飲み物だけを入れて保冷剤を使わない人がいます。
これでは保冷に関してはほとんど期待できません。
当たり前の話ですが、冷やすものを同時に入れていないと飲み物が入れたときの温度より高くなっていく一方です。
そのため、保冷バッグやクーラーボックスには保冷剤を併用することが基本です。
最強クラスの保冷剤「氷点下パック」
私が色々探して見つけたすごい保冷剤がこちらです。
どれくらいすごいかというとこんな感じです。
まあ大本営発表なのでどこまで家庭で再現できるかは試してみないと何とも言えませんが、普通の保冷剤などと比べると保冷力が段違いなのは使っていて実感できます。
「氷点下パック」を使う上での注意点。
氷点下パックは保冷力が高い半面、冷凍には結構シビアな条件が求められます。
それをまとめてみると、
- -18℃以下で冷凍。
- 冷凍時に氷点下パックを重ねてはいけない。
- 氷点下パックについた結露は拭き取ってから冷凍する。
- 完全に冷凍されるまで2日かかる。
などの条件があります。
家庭用の冷蔵庫は-20℃程度までしか下がりませんので、冷凍庫の出力は最強にしておく必要があります。
また、重ねて置いたりすると冷凍されにくいため、氷点下パック同士や他の冷凍物とは重ねて置いてはいけません。
結露も同様に冷凍されにくくなるため拭き取ってやる必要があります。
ちなみに我が家ではこのような配置で凍らせています。
ちゃんと凍結するまでには、ここまでやって2日ほどの時間が必要なんですね。
このままだと正直使いにくいです。
しかし、2日の凍結時間に関しては「倍速凍結」タイプの氷点下パックを利用することで大幅に冷凍時間を短縮することができます。
上の写真も倍速凍結タイプですよ。
公称では18~24時間ということですが家庭用の冷凍庫であればもう少し長く見積もったほうがいいかもしれません。
そして倍速凍結は従来品に比べて氷点下の持続時間も長くなっていると謳っていますが、私は従来品を使用したことがないので真偽ははっきりしません。
普通に考えたら凍らせる時間が短いのに持続時間が長くなるはずはないと単純に考えて疑っていますが…。
あとは冷凍環境のほかにもう1点気をつけるべきことがあります。
それは、「通常の保冷剤に比べて冷却力が高すぎる」という点です。
上記の動画をご覧になった方はわかると思いますが、氷点下パックの上に水を垂らすとその水が再凍結してしまうくらいの冷却力を持ち合わせています。
そのため、保冷バッグなどに直接氷点下パックを投入した場合、それに触れている飲み物も凍らせてしまうこともあります。
凍らせたら容器が破裂してしまうようなドリンクも存在しますのでそうなるとかなり危険ですね。
そのため、特に冷凍庫から出したての氷点下パックは布などでくるんでから保冷バッグに投入することをおすすめしますよ。
「保冷バッグ ✕ 氷点下パック」実際の運用。
実際に保冷バッグと氷点下パックを私がどう使っているかについて書いていきますよ。
1.飲み物は事前に冷蔵庫で冷やしておく。
これはまあ当たり前のことですが、ぬるい状態の飲み物を冷やすのにはエネルギーと時間がかかります。
ぬるい状態の飲み物を保冷バッグにいれて氷点下パックを使用しても、飲む頃に冷え切っていない可能性もありますし、肝心の氷点下パックの保冷力をゴリゴリに削ってしまうことは想像に難くありません。
飲むときにちゃんと冷たい状態で飲めるよう、保冷バッグに移し替える前には飲み物を冷蔵庫できちんと冷やしておきましょうね。
ここでは500mlのペットボトルを6本ほど入れています。
2.飲み物の隙間に通常の保冷剤も投入。
これは必須ではありませんが、もし冷凍庫に眠っている普通の保冷剤があったら飲み物の隙間にでも差し込んでいくのがいいでしょう。
氷点下パックだけでも多分事足りるとは思うのですが、不測の事態に備えて冷やすアイテムは多いに越したことはありません。
冷蔵庫から出した飲み物の温度より低い温度のものを入れておけばその分飲み物を冷たくキープすることができますので、余っている保冷剤があれば突っ込んでしまいましょう。
3.タオルを巻いた氷点下パックを飲み物の上に乗せる。
別に絶対上というわけではありませんが、飲み物と保冷剤を入れた状態で空いたスペースは上くらいしかないのでとりあえず上に乗っけてしまいます。
本当に冷えていてほしいのは氷点下パック自体ではなく飲み物ですので、氷点下パックが外気に近い側にあることで溶けやすくなるというのはあまり心配しなくていいと思います。
ちなみに私が利用している12パックタイプのクーラーバッグの場合、氷点下パックMサイズを2つ使用しています。
ご利用の保冷バッグの大きさに合わせてサイズと個数を調整してくださいね。
4.止め具はなるべく常時止めておく。
キャンパスソフトクーラーについているサイドの止め具ですが、ただ単に形状をコンパクトにするためについているわけではありません。
理屈はわかりませんが地味に保冷効果に一役買っていますので、この止め具はなるべく止めておくようにしましょう。
実はこのバッグ、サイドの止め具を止めた状態でもチャックの開閉は可能です。
ですのでよほど取り出しが難しい場合を除いては、一旦飲み物を入れてしまったら止め具を止めっぱなしにしておけば問題ありません。
上記のような感じで運用しています。
こんな感じでやっておけば、現状1泊2日のキャンプなどに行っても帰宅まで冷たい飲み物を飲むことができています。
屋外でぬるい飲み物を飲まされるストレスから開放される方法まとめ。
- 屋外で冷たい飲み物を飲むために必要なのは「保冷バッグ」と「保冷剤」の組み合わせ。
- 保冷バッグはクーラーボックスより保冷力は劣るがかさばらず、ガチ勢に見えにくいのでおすすめ。
- 保冷バッグでも1泊2日程度なら問題なく保冷可能。
- 保冷バッグの効果を最大限引き出す最強の保冷剤「氷点下パック」。
- 氷点下パックは口うるさいが腕は確かな職人肌。
- これを入れておけば1泊2日の屋外など余裕。
こんな感じでしょうか。
私ほどぬるい飲み物を忌避している人間もそうそう多くはないでしょうが、この記事を読んで「わかるわ~」とと思ってくれる同志の方は、この「保冷バッグ」×「氷点下パック」の組み合わせを是非試してみてほしいと思います。
持ち運びなどは大変ではありますが、「アウトドアでまずい酒を飲まされる」という負の概念を覆してくれる逸品ですよ!
以上です!