皆様、今年の確定申告はお済みでしょうか?
今回は、私が確定申告をしたら予期せず追加の還付を受けられたというお話です。
似たような状況の方への一助になれば幸いでございますよ。
年末調整で全額還付されたのにまだ戻ってくるの?
前提として私の2023年の状況を軽く書いておきますね。
- 主な収入は会社員としての給料。
- 一応開業届を出したので事業所得もある(赤字)。
- 2年目の住宅ローン控除のため年末調整で源泉徴収額が全て還付された(所得税0円)。
- 住宅ローン控除可能額が使い切れていないので住民税からさらに差し引かれる予定。
- 新NISAの資金捻出のためウェルスナビから全額引き出す。
- その際に譲渡益・配当益が出ていたため特定口座で源泉徴収されていた。
- ふるさと納税は年末調整に間に合わなかったので確定申告が必要。
以上が私の状況です。
結論から言いますと、上記の太字で書いてある条件を満たす方はさらに所得税の還付が受けられる可能性があります。
私は自分を追い込むためだけに23年に開業届を出しました。
とは言っても正直確定申告を行う必要もない程度の収入しかない(というか赤字)ため、雑所得として無申告でも怒られないのですが、申告をサボると翌年以降の青色申告が認められなくなってしまうので仕方なく確定申告を行うことにした次第です。
私は配当所得が総合課税にできるということは知っていたので、どうせ申告するならと証券会社の年間取引報告書を出してその数字をマネーフォワードにポチポチ入力していきます。
配当の金額は数千円ですが、その20%でも返ってくるならと頑張って打ち込みます。
そして申告書の数字を見てみると、なんと4万円超の還付金額が記載されていました。
これは入力ミスでもしたかなと思って入力した数字を確認しますが特にミスはありません。
「会社の年調で全部返ってきてるのにさらに4万円も取ったら絶対に税務署に怒られる!」
と思ってさらに入力内容を調べます。
するとどうやらウェルスナビで引き出したときの譲渡益に対する源泉徴収税額が還付に含まれていたようです。
恥ずかしながら私は株の譲渡所得は分離課税なので還付はないと思い込んでいたのですが、よくよく調べてみると
税額控除は申告分離課税の所得税からも控除できる
ということのようです。
何ならマネーフォワードが間違えてるんじゃないかって疑うまであった。
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還付の可能性は最後まで追い求めよう!
私は青色申告のせいで渋々確定申告を行ったのですが、結果として4万円超の追加還付を受けることができました。
税額控除は申告分離課税からも控除できることを今まで知らなかったのはFPとしてどうなんだと思うところはありますが、今回の件でこれは一生忘れることのない知識にもなりましたので結果オーライです。
今の教育では積極的にお金のことについて若い人に教えることはありません。
そのせいで「情報格差だけでお金を搾取する」ことや「積極的に取りに行かなければ知らず知らずのうちに損をさせられる」ということがまかり通る世の中になっています。
そんな中でなるべく損をせずに生きていくためにはやはり自ら積極的に情報を取りに行かなければならないのだなと痛感しました。
そう考えると全く仕事に活かせていないはずの私のFP資格も無駄ではないんだなと思う次第です。
なのでFPは特殊な職業以外食えない資格ではありますが、生きていく中での損失を防ぐための資格としてはかなり有用なものだと思っています。
個人的には3級程度でも、何も教わらずに社会に放り出されるよりはずっと有利になると考えていますので、優先的に取るべきほかの資格がない若い人にはぜひFPを選択肢に入れてほしいですね。
ちょっと愚痴っぽくなりましたが、国民の義務である納税においてさえも「知らなければ余計に取られる」こと普通にありますので、このブログを読んでくれた方々が少しでも損失を減らしていただければ幸いでございますよ。
で、今回の件に関しては、
- 住宅ローン控除可能額が余っている。
- 上場株式等の譲渡益・配当で源泉徴収されている。
- 年末調整では所得税が全て還付された。
という条件に当てはまっている人はさらに還付される可能性が高いので、面倒でも確定申告をして取り戻すことをおすすめしますよ、というお話でした。
以上です!