突然ですが我が家は都内で3階建ての戸建て狭小住宅に住んでいます。
特に戸建ては夏は熱く冬は寒いため、冷暖房の費用もかなりかさみます。
そこで一計を案じて冷暖房効率を上げようと試みましたのでそれについて書いていきますね。
Contents
2階リビングの階段に扉がないせいで冷暖房効率が悪い!
最近の狭小住宅では結構メジャーな方だと思うのですが、3階建ての我が家ではリビングが2階にあります。
簡単に説明すると、1階は玄関、洗面所、ユニットバスと私の部屋(L字型で超せまいやつ)、2階にリビング、キッチン、トイレ、3階に2つの部屋がある設計です。
家族は普段2階のリビングで生活しますが、1階から3階へ続く階段には扉がついていません。
なので2階でつけたエアコンが、夏は冷気が1階まで降りて玄関まで冷やしてしまい、冬は暖気が3階の踊り場まで温めるという非常に効率の悪い事態に陥っています。
最近はただでさえ電気代も上がってきていますので、我が家としては冷暖房効率を上げるのは喫緊の課題となっていたわけですね。
というわけで我が家(というか私)が一念発起して冷暖房遮断用のカーテンを作って階段に取り付けようと四苦八苦した様を書いていきますよ。
遮断カーテンの材料たち。
カーテンを取り付けるとは言っても業者に頼んでしまうと何万も取られてしまうので、ケチケチな我が家では自作で間に合わせることにしました。
主な材料はこちら。
- 大きめのビニールシート
- ハトメセット(12㎜)
- C字フック
- 突っ張り棒
- 突っ張り棒の補助板
ビニールシートは重くならないようになるべく薄手のものにしました。
ただ薄いとその分効率が落ちるので、重さと断熱性のバランスを考えて選ぶと良いですね。
こちらの規格は、高さ3m・幅1.8m・厚さ0.1㎜で重量は720gです。
冷気は下から逃げるので天井の高さよりも長めのサイズのものを選びましょう。
別に布のカーテンでもいいのですが、子供もいますし階段で鉢合わせたりすると危ないので反対側が見通せる透明のものにしました。
見えなくていいのであればビニールにこだわらなくてもいいかと思います。
↑かなり大きめのサイズのやつ
そしてビニールシートに穴を開けてカーテンっぽくするわけなんですが、穴を開けてそのまま使うとそこから破れてしまうため「ハトメ」を取り付けます。
ハトメを取り付ける工具は持ち合わせていなかったので工具とのセットでやすいもの選びました。
取り付け方は後述しますね。
取り付けの工程が面倒であれば、最初からハトメ付きのカーテンを買ってしまうのもアリだと思います。
ビニールシートに開けた穴は小さくてそのままでは突っ張り棒を通りません。
なのでフックを1つ噛ませることにしました。
我が家のはアイリスオーヤマの安いやつで間に合わせました。
上のリングフックに通る太さであることと、階段の幅をカバーできる長さであることだけ気をつければ大丈夫でしょう。
そして突っ張り棒を直接壁に当ててもいいんですが、重さに負けて落ちてきたりしたら嫌なので補助版を使用しました。
我が家は粘着テープとネジの両方に対応しているものを選びました。
壁に穴を開けるのが嫌な場合はテープを、剥がしたときに壁紙が持っていかれるのが嫌な場合はネジを使用するといいでしょう。
↑粘着テープタイプ
今は夏なので1階側に取り付けますが冬には3階側に取り付け直すので、あらかじめ4枚セットのものを買って両方取り付けました。
冬になったら突っ張り棒ごと取り外して付け替えるだけなので楽ちんです。
以上の材料をすべてAmazonで購入し、合計金額はだいたい6,000円程度でした。
業者に頼むことを考えると格安ですね。
遮断カーテンを取り付ける実際の作業工程。
1.ビニールの幅を決めて切る。面倒ならそのまま。
我が家の階段の幅77cmに対して多分100cmもあれば幅は足りたんだと思うのですが、正直切るのが面倒だったので180cmのをそのまま使いました。
波打った分隙間ができて若干冷気が逃げてはしまうのですが、実用上そこまで邪魔にはならないので良しとします。
2.概ね等間隔にハトメを取り付ける。
次はシート補強用のハトメを取り付けていきます。
間隔はだいたい10cm~15cmくらいの中でお好みで等間隔につけていきます。
ぶっちゃけ私は測らずに目分量で15cm間隔で開けていきました。
まず、ハトメセットの中にある穴あけ部品を使ってビニールに穴を開けていきます。
ハトメセットの説明書には「ハンマーで叩いて穴を開ける」と書いてあったので、我が家で昔買ったゴムハンマーを使って叩いてみました。
ハンマーがない場合は手で掴んでグリグリしてもOKだと思います。
正直どちらでも切れ目が入るだけで完全には穴はあきません。
なのでできた切れ目から切り込みに沿ってハサミで切っていくことになります。
多少ズレても問題はありませんが、ズレすぎると切れ目がハトメからはみ出して破損の原因になりますのでここは少し慎重にいきましょう。
穴が開いたらそこに金具をはめ込んで、ペンチのような工具でぐいっと握ってハトメを取り付けます。
セット位置は工具の説明書に書いてありますので間違わないように気をつけてください。
セットに付属している金具がなくなったときは買い足す必要があるんですがここで注意点があります。
まず、買った工具で取り付けられるハトメのサイズは決まっていますので、補充する際には違ったサイズの金具を買わないようにご注意ください。
私が買ったものは12㎜のものでしたので補充する金具も12㎜にしないとうまく取り付けができなくなります。
あと、ペンチタイプでつけられる金具に関しては柔らかいアルミ製のものを補充したほうがいいでしょう。
ハンマーで叩くタイプとは違ってペンチタイプはそれなりの握力が求められます。
硬い金具にしてしまうと握力が足りなくて取り付けられないという悲劇に見舞われかねません。
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3.ハトメにリングを通す。
ハトメの取り付けが完了したらそこに突っ張り棒を通す用のリングを取り付けていきます。
我が家ではC字のフックを利用したので隙間からハトメに通すだけでした。
特に説明もいらないかと思いますよ。
4.壁に補助板を取り付ける。
次は壁側の作業です。
突っ張り棒をセットする位置を決めたら、その壁の位置に補助板を取り付けます。
一応ある程度の重さまでは突っ張る力だけで支えてはくれますが、万が一落ちてきて子供の頭にでもあたったら大変ですので補助板はあったほうが安心です。
今回は粘着テープで固定します。
ネジでもいいんですが壁自体に穴を開けるのは嫌だったのと、そこまで重くないのでテープで十分という判断です。
取り付けの際には高さが合うように調整しましょう。
多少斜めでも機能はしますが見栄えが悪くなりますからね。
5.リングに突っ張り棒を通して補助板に乗せる。
壁側の準備ができたらリングに突っ張り棒を通します。
全部通ったら補助板に引っ掛ける感じで乗せ、突っ張り棒の長さを調整します。
私の買ったタイプは棒をねじることで伸縮ができるタイプでした。
なので壁に突っ張るくらいまでグリグリとねじって長くしていきます。
6.余った裾を切り取って完成。
最後に余った裾の部分を切り取ったら完成です。
床に垂れる部分が長いと踏んづけて危なかったり破損の恐れもありますので、とくにお子さんがいるようなご家庭では余った部分は切っておいたほうがいいかと思います。
大体の切るラインをマジックなどで書き込んでハサミで切っていきます。
ここはあまり神経質にならずに普通に切っていけばいいです。
ぶっちゃけ足元なので多少歪んでいても気づかれることはありません。
目安としては床から浮かない、垂れすぎない、というのをキープしていればOKです。
特にこだわりがなければこれで完成です。
冷気遮断カーテンの効果は?
実際に電気代を計測してみたわけではないので節電効果のほどはわかりませんが、冷気の遮断という点では一定の効果があるのは間違いないでしょう。
2階でエアコンをつけているときにカーテンをくぐって移動すると温度の差は実感できるくらいにはあります。
あとは1階の洗面所で化粧をしている妻が、
化粧してるそばから汗かいてキツい!
と憤りながら化粧途中で一旦2階に上がってくるようになったため、冷気が1階に逃げるのはかなり防げているんではないかと思います。
また、私が夏場に2階キッチンで料理などの作業をしているときなどは、以前は暑くて頻繁にエアコンの前まで避難していましたが、このカーテンを設置してからは避難しなくても作業を続けられるくらいにはちゃんと冷えているようです。
ちゃんと数字を出せないのは申し訳ないのですが、体感としては思った以上に効果が出ているというのが我が家の見解です。
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カーテンを自作して冷暖房効率を高めた話まとめ。
- ハトメは自分でつけられるけど面倒なら最初からハトメつきのものを買うのもあり。
- ペンチタイプのハトメ工具の使用には多少の握力が必要。
- ペンチタイプ使用でハトメ金具を買い足す場合は柔らかい金具を選ぼう。
- 補助板はなくてもいけるがあったほうが安心。
- リングに通らないと困るので突っ張り棒はなるべく細めのものを選ぼう。
- シートを切る大きさはお好みで調整してください。
- 設置前後で冷暖房効率は意外と変わるよ!
こんな感じでしょうか。
突っ張り棒のチープさも相まって見た目は手作り感満載の(というか実際に手作り)カーテンではありますが、見た目以上にしっかりと効果は出ているようです。
業者に頼んだら万単位のお金が飛ぶことを考えると、数千円で済むなら我が家ではこれで充分かなというのが正直な感想です。
この先冬が来ても突っ張り棒ごと移動するだけで済みますので、これでオールシーズンカバーできると思えばコストパフォーマンスも良しと言えます。
2階のリビングの冷暖房効率にお悩みの方はぜひ試してみていただければと思いますよ。
以上です!